直後、狸妖・涼椰は弱小妖怪には似つかわしい妖力を湛えていた。
信仰や畏れとは違い、人間との交わりで得る妖力など一時的なものに過ぎないが、
それでも最低３か月は飲まず食わずでも妖力がマイナスに転じる事は無いという。

妖力回収の簡便性、即効性故に安易に手を出す妖怪は少なくなく、

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かつてはそれが原因で人間と神妖のバランスが大きく崩れかけた事もある。
神様会議の成立により存在維持に必要な妖力が担保されてからは落ち着きを取り戻したが、
以前の時代に「ドハマリ」した妖怪の中には、娯楽目的で習慣となった者も存在する。
逆説的に涼椰は神様会議の成立以前の、古い妖怪だと言う事が出来るのかもしれない。