えー、知らないと言うことを、常識の世界に生きる人たちは『恥』だと、捉えているものだと思います。

知っていれば、そんなに苦労しなくて良いことが、世の中には沢山あります。

「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」

なんてぇ、言いますが、SNS社会で聞く尋ねると言うことが少なくなり、調べる検索する。そして出た答えを見て、手前（てまえ）で勝手に判断すると言う人も増えたやうで。

直に聞く力のある人間が恥を引き受けるか、検索上手が恥を引き受けるか？

う～……直に聞く力のある人が、検索上手の話を聞いちゃえば、良いのかも知れませんで。

知識の横取り？　いえいえ、エじゃありませぬか。知識というものは『シェア』するもので、ありますから。

これから、みなさん知識を楽しく『シェア』すれば。

そこのおじいさん、ヘア～みたいな頭しちゃって。ワッハッハッハッ。

落語で、初歩の初歩と言えば『寿限無』が、あります。

別に知らないで恥ずかしいか、分かりませんが、知っておいた方がいいかも知れませんで。

最近は、早口言葉をアレンジした新作落語も豊富で、私も2作作ってみました。そのうちの一作です。

「あ～、またネットの匿名で、私のブログにコメントしてるやつが、家の前歩いてるわ。

も～、一体あいつなにが目的なのかしら？　ちょっとアンタあ、あいつに注意してきてよお」

「おい、ちょっと待てよ。今やってるRPGが終わってからにしてくれないかぁ」

「ちょっとアンタねえ、マイブームでレトロゲームなんかやってる場合じゃなくて、私のブログがあいつの嵐のせいで、大変なのよ」

「山嵐、砂嵐、吹けよ風、呼べよ嵐。良いじゃないか？　これだけ平和な時代に、嵐の一つぐらい」

「なんてことを言うの、アンタ！　

私のブログを荒らす人間を擁護するなんて！

こんばん、飯抜きでお金渡すから、出てって！」

「あー、参ったなぁ。

蹴飛ばされて、家を追い出されちまった。

こんばんどっかに泊まって、その前にどっかにチキンカレーでも食べにいくか？」

早速寄ったカレー屋。

「カレーショップ ジャイアン」

で、店長と談話。

「そりゃあ三河さん、大変だなぁ」

あっ、この追い出された旦那さんの名前、三河太郎って言います。

「その匿名で書き込んでくるやつに名前をつけて、今度ふんずかまえて、女房に土下座させてやろうかと思ってんだ。なんて言う名前がいいと思う？」

呼び止める時、名前が必要だそうです。

本人に聞けばいいのですが、ちょっとからかってやろうと言う塩梅ですね。現代はゲームの時代です。現実が、落語みたいになっちゃう。

「うーん、名前ねえ。名前といえば、寿限無があるよ。これは寿限り無しと言うおめでたい名前を子供につける話だけど、こいつは知らない名前だから知らない分からない言葉を繋ぎ合わせて、呼んだらどうだろう？　例えば、親知らずとかね」

「親知らず？」

「そう。抜かないと痛い、あの古い歯ですね。お前は親知らずだなと一瞥するんです。その後、ユクエシレズの身元知らずの匿名野郎と罵り、挨拶ぐらいしたらどうなんだと座布団を投げた挙句、あっ。ものの例えですよ。それくらい怒った後、仕事してない奴は、苦労知らず、常識外れの常識知らず、貴方は知らずしらず人を傷つけておりますよとさとし、世間知らず脇目も振らず夢を追いかけ、井の中の蛙大海を知らず、この田舎者と唸った後、風の中を駆け抜ける子供は疲れを知らず、と格好良く韻を踏んだ後、お前は命知らずなやつだなぁ、この遠山のお金が黙っちゃいねえよと、桜吹雪を見せて、脅してやるんですよ！」

「あっ、カレーごっそさん。いい話を聞いた。じゃ、やってみよう」

その晩はホテルに一泊し、女房の顔色を伺って自宅へ向かうと、自宅の周りをあの男がまたうろついているではありませぬか？

「おーい、親知らずぅ。行方知らずの身元知らずう。挨拶ぐらいしたらどうなんだ？　なに？　おはようございます？　あっ、すいません。こちらこそおはようございます….そうじゃねえ、くだらねえ嫌がらせ投稿しやがって！　大体仕事してないお前が苦労知らずなのが、悪いんだ。この常識外れ、常識知らず！　お前、いや貴方様は知らず知らず人を傷つけておりますよ！　世間知らず脇目もふらず、夢を追いかけ～…..

井の中の蛙大海を知らず、この田舎者～！　風の中を駆け抜ける子供は、疲れを知らず　ナーンチッテ！

お前は、本当に命知らずな野郎だなぁ、成敗してやる！　（桜吹雪見せる）

かかってこい、この野郎！」

１発2発3発、相手を殴りけり、もう二度と匿名でくだらないコメントを相手にさせることは、ありませんでしたとさ。