No.1142166

【獣機特警K-9ⅡG】スレイ危機一髪!【交流】

Dr.Nさん

2024-04-10 20:48:21 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:183   閲覧ユーザー数:167

人里離れた田舎のバス停。スレイが一人で立っている。

 

スレイ「全く、こんな時にスマホが故障とかツイてねえぜ! これじゃ車が呼べねえじゃねえか! ブラッドファミリーの首領たるものがバスでご帰還とは情けねえ。お、来たようだな」

 

運転手「ラミナ市街地行きです」

 

乗り込んだスレイは、どっかと腰を下ろした。

 

スレイ「客は俺一人か。それにしても豚みたいな運転手だな、まぁ豚だけど! よく運転席が壊れねえもんだぜ。ふあぁ~、それにしても疲れたあ~。なんだか急に眠くなってきたし、一眠りするとするか…」

 

グーグーグー。スレイは寝てしまった。

運転手「お客様。終点でございますお客様」

スレイ「おう…。ってどこだよここ!? 山の中じゃねえか! ふざけんな、どこが終点なんだよ!!」

運転手「この世の終点ございます…やで」

 

チャッ。

 

運転手は、スレイの額に銃を突きつけた。

 

スレイ「なっ!?」

運転手「ヘッヘッヘ、ロボット用の神経ガスがよく効いとるみたいやでw」

スレイ「クソッ、体が動かねえ! てめえ、バスの運転手じゃねえな!」

運転手「今頃気付いてももう遅いやで。明日からはブラッドファミリーに替わって、ワシが率いる銀の豚組がラミナ市の裏社会を支配するやでw」

スレイ「クソッ、もはやこれまでか!」

運転手「死ねやでー!! …ウッ」

スレイ「?」

運転手「こんな時にめまいやで! 吐き気がするやで! とても立っていられへんやで!」

スレイ「なんか知らねえけどチャーンス! どりゃああああああ!!!」

 

バシュッ!!

 

運転手「ぎゃあーっやでーーー!!」

 

スレイのプラズマソードが一閃、運転手になりすました殺し屋の豚は、上半身と下半身の2つの体になった。

 

スレイ「ハア…ハア…ハア…、今度ばかりはちょっとばっかしヤバかったぜ…。ん、なんだこれ? こいつのスマホか? どれ」

『今日は焼肉食いに来てまぁーすwwwwウェーイwwww』

 

『お寿司でぇーすwwwwウェーイwwww』

 

『中華料理でぇーすwwwwウェーイwwww』

 

『お好み焼きでぇーすwwwwウェーイwwww』

 

『デザートのスイーツでぇーすwwwwみんなーリプやイイネでボクにかまってねーwwwwウェーイwwwwww』

スレイ「なんだこいつ、外食自慢ばっかじゃねえか…(=▽=) しかもどこに行くにも車ばかりで、運動してる形跡が全く見当たらねえ…。ほらよ、返すぜ!」

 

バシュッ!

 

上半分と下半分になったスマホが、殺し屋の死体に降り掛かった。

 

・・・・・・

クオン「やれやれ。つくづく悪運の強いやつだなスレイは。でもどうしてこうなってしまったんですか、ティア先生?」

 

(カメラが引くと、そこは病院の診察室)

 

ティア「生活習慣病ですわね」

クオン「生活習慣病?」

 

(画面に「医学博士 天空市民病院勤務 豊和ティア先生」の字幕)

 

ティア「はい。自己顕示欲のためかは知りませんが、毎日カロリーの高いものばかり食べて、しかもどこに行くのも車利用で全く運動しない。これでは生活習慣病にならない方が不思議です」

クオン「なるほど。では、そうならないためには、どうすればいいのでしょうか?」

ティア「まずは暴飲暴食をやめ、毎日適度な運動を──」

 

──────

 

クオン「先生、今日はどうもありがとうございました」

ティア「いえ、こちらこそありがとうございました」

(ブルーバック)

 

 

監修 天空市医師会

制作 獣映

 

©天空市医師会 ©獣映

壬虎「うふふ。きれいに映ってますね先生w」

ティア「ちょっと恥ずかしいわ//////」

壬虎「でも先生だけ出演なんてちょっとずるーい」

ティア「では次がある時は壬虎ちゃんを紹介してあげるわよ」

壬虎「本当ですか!?」

ティア「ええ。さ、リストに載ってる医療機関や企業さんに発送するの手伝ってちょうだい」

壬虎「はーい」

 

パラッ。

 

壬虎「あ、いけない」

        納品書

 

天空市医師会様

 

「生活習慣病予防啓発DVD」 500枚

 

    株式会社獣映 ドラマ事業部

 

 

 

 

 

=END=

 

 

 


 

 
 
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