No.113897

ようこそ、二次へ  四話

suica.西瓜さん

ようこそ、二次へ 四話です。
恋姫の世界にやってきて・・・

2009-12-23 20:19:32 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1185   閲覧ユーザー数:1073

四話 恋姫無双 ~北郷軍②~

 

「それじゃあ、話してくれるかな」

「分かりました」

俺は、頭の中で物事を整理しながら話し始める。

「えーと、この世界は俺の世界で言う、ゲームの世界。つまり2次元の世界なんです。

ここの人たちにについては、顔と名前も分かります。

それで、北郷さんがいた世界と、俺がいた世界は時代背景は同じような物のようなんですが、

パラレルワールド?みたいな物で違う世界みたいです。」

「へぇー違う世界かぁ。そして、ココが2次元の世界ねぇ・・・

でも、今僕たちはこうして3次元で話しているよね。」

「はい、だから今の僕たちにとってココは3次元です。」

「ふーむ。それで君はどうしてこの世界に?」

「それは何というか、俺が2次元の世界に行ってみたい。と願ったら変な声が聞こえて

このような結果に・・・。後、この世界に来る前に一度他の世界に行ってるんです。」

「そこはまたゲームとかマンガとかの世界なのかい?」

「そうです。で、俺が元の世界に戻るには七色の物を見つけ出さないといけないらしくて」

ポケットに入ったままだった紙を取り出して北郷さんに手渡す。

 

「七色の物?虹とかかい?」

「俺も初めはそう思ってたんですけど、この世界に来る前に触れたのは七色のビー玉でした」

「じゃあ君はその七色の物を探していると」

「そうなりますね。それで、探すのを手伝ってもらえれば嬉しいのですが・・・」

仮にも一国の主にこんな事を頼むのはどうかと思うが、協力してくれれば儲けものだしな。

ダメでもともとだし。

「いいよ」

「ですよねぇ・・・ってええっ!?いいんですか!!?」

「うん、たぶん大丈夫。みんなにも相談してみないとだけど・・・いいかな?」

「無理を言ってるのはこっちなんで・・・ありがとうございます。

それで今、大陸のほうはどうなってるんですか?魏の曹操とか呉の孫権とか・・・」

「あぁ、うん二人とも今、捕虜っていう形でこの城にいるけど」

「・・・って、大陸制覇してるじゃないっすか!?治安維持とか忙しいんじゃないんですか?」

「この前、君を助けた戦は不満のある人たちが起こしたちょっとした暴動だったんだけど

交渉をしてすぐに収まったし・・・治安の方とかは結構安定して来てるから」

「すごいですね・・・。ちょっと話変わるんですけど、部屋に来る前に侍女の方とすれ違って、

たぶん董卓さんだと思ったんですけど、あのメイド服は北郷さんが?」

「ん、そうだよ。・・・あれの良さが分かるの!?」

「もちろんですとも!!」

俺と北郷さんは椅子から立ち上がり、どちらからともなく握手を交わした。

 

その後、様々な事(主に誰にどの様な服が似合うか・・・など)を小一時間ほど語り明かした。

 

夜。

玉座の間に北郷軍、魏・呉の人、主要な面々に招集がかかった。

内容は俺の紹介などが目的である。

 

「みんな、集まったかな?」

北郷さんが諸葛亮に問いかける。

「はい、全員います」

「じゃあ、紹介しようか。彼が天からの使者で俺の友人なんだけど・・・」

打ち合わせの時、俺は天からの使者で友人という事にしようと、北郷さんが提案してきた。

 

「えーと、天の使者のサクと言います。サクはこの世界で言う真名にあたるものですが

そのまま、サクと呼んでください」

 

「サクは、天に戻るための道具を不慮の事故で落としてしまったらしいんだ。

それは、七色に光っている道具らしいんだけど、みんな探すのを協力してくれないか?」

北郷さんは、集まった武将たちの顔を見回して言った。

そして俺からも、

「えっと、みなさん今はとても忙しいと思います。だからお仕事のついでとかでいいのでお願いします」

深々と頭を下げる。

 

少しの沈黙の後、

「その道具を使ってご主人様が天に帰ってしまうとかはないのだろうな」

関羽が俺の方を向いて聞いてくる。

なんかすごく睨んでるんですか・・・(汗

 

「大丈夫だよ。愛紗、俺はどこにも行かないさ。友人の彼が困っているのを助けたいだけだから、な」

関羽の言葉に困っている俺に北郷さんが助け船を出してくれる。

その言葉に関羽は安心したのか、安堵の表情を見せていた。

 

「分りました、少し探してみましょう」

関羽はそう言うと俺の前にきて

「我が名は関羽、字は雲長、真名は愛紗だ。ご主人様のご友人ということだ

真名で呼んでくれて構わない。よろしくなサク」

「えっ、あ、はいよろしくです。愛紗さん」

 

その後、北郷軍、魏、呉の人達から自己紹介を受けて、

真名を呼ぶ事を許可されたり、まぁされなかったり。

今日はそれで解散になった。

俺は侍女さんに部屋に案内され、そのまま眠りについた。

 

四話 恋姫無双 ~北郷軍②~ 終わり


 
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