宗家「それは私だ　私が許可したのだ」
叔父「ち、父上！？確か今日はもう自宅に戻って
足の治療を…」
宗家「このお嬢さんにお願いされて。留まったのだ」
叔父「ぐ…」

続きを表示

メイ「すでに自宅にも色々手が入っていますわ　観念あそばせ」
宗家がいないことも計算しての余裕だったのか
そして後ろにいるのは、凛花さん！？
叔父「お前は…」
宗家「彼女の父親の進退を人質にして、婚姻を促すように揺さぶっていたのだな」

叔父「ぎあああ」
宗家「警察の方々、どうぞよろしくお願いします
この度は息子が暴言を失礼しました」
こうなったら手も足も出ない　警察が手錠をかける
息子の方はすでに暴れているところを抑えられ
外に連れ出されていた

すれ違いざま、叔父は俺に放った
「君は兄弟はいるかね　私は小さいころから兄と比較されてきたの
学校の成績から箸の持ち方まで。しかし兄は結婚もせず
跡継ぎも作らず脳溢血で死んだ　私は子供がいた　勝ったと思ったんだよね
なのに…」
父親「…」

叔父親子がいなくなると、宗家は改めて俺に一礼した
宗家「この娘さん…凛花さんが、２週間ほど前だったか、車を遮って
親友…私の孫と、その恋人を助けてほしいと　守ってあげてほしいと
訴えててきたのだ
実は君を狙う件は何件かあったんだが、私が未然に防いでいたのだよ

直訴など、７０年以上生きてきて初めてだったわい　代償に
自分の未来を預けると、どうか両親を巻き込まないでほしいと
全く、今時には珍しい純粋な娘だ」

メイ「彼女のおかげで、こちらへの踏み込みもスムースだったのですわ
でも、踏み込むタイミングが難しくて　それに…」
「彼女の出生に、気が付いたんだね」
メイ「ええ、本人には言いたくないかもしれませんから　でも
いきなり刃物を出すんですもの、びっくりしましたわ」

そこで警察の人がメイちゃんを呼んだ
メイ「それでは私はここで失礼しますわね」

宗家「私も行こう、これでもかわいい息子と孫なんだ
家庭を顧みなかった私の責もある
きちんと事件を把握する必要もね」
凛花さん、もう少しだけ付き添いをお願いできるかね」
凛花「はい」

宗家「彼女、いい女じゃぞ、死んだばぁさんにそっくりじゃ
新しい秘書にぴったりだわい」
小声で俺にささやいた
（続く）

+++
宗家さんが離席しているのをしっかり描写しておけばよかったですね

作品において
商用目的での転載、加工　AI学習などへのすべての電子処理を禁止します
Reproducing all or any part of the contents is prohibited.


TINAMIにおいて、うまく返信できずに遅延することがあってすみません