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No.1129204
かざぐるまさん
神社から臨時収入?を得た龍太はその足で走るように、日暮れの坂道を駆け上ると商店街の端の角にある小さな本屋に向かった。 龍太 「一度新品で買って見たかったんだよ~!俺の周りの奴らとか、いつも自分のこづかいで当たり前に買って読んでるのめっちゃかっこいいって思ってさ!2年の時、調子乗ってうらやましくてつい借りぱくでがめたそいつの親からうちの母ちゃんにチクられて大目玉くらった事もあったな~!友達だと思ってたのによお~、週刊誌一冊ぐれぇであんまりじゃねぇか~!なんか涙出てきたぜ!(;´д`)」
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N、どこまでも勝手な奴だな~、でもこいつはこいつで苦労してんだなあ!(◎_◎;) 龍太は何だか感動気味に週刊誌の一冊少年ゾンビを手に取り、レジのおっとりとしたおじさんにお金を払うとすぐに店を出てきた。が、その時偶然にも外で高一の姉に出くわしてしまった。母と同じ無駄遣いにはとてもうるさい姉の小百合(さゆり)。 とっさに後ろ手に本を隠そうとしたが、それよりも先に素早く小百合に取り上げられてしまう。小百合はあきれ顔で・・! 小百合 「あんた、何勝手に道草してこんなもん買ってんのよ!週刊誌なんて立ち読みで十分でしょう!お父さんが駅で拾ってくる雑誌じゃ我慢できないの!うちはお金に余裕もないんだから、安易にお金を物に変えるなってお母さんにもいつも言われてるでしょ!」 渋った顔の龍太 龍太 「いいじゃん、俺だってたまには欲しいもんくらい自分で買いてえし!家で菓子食べながらじっくり新刊読みてえんだよ!父ちゃんの拾ってくる週遅れのもんばっかじゃ話題についていけねぇし!それに金は使ってこそ価値があるんだぞ!\(`^´)/だいたい姉ちゃんは高校になってスマホ買ってもらって俺には何にも無しで我慢しろなんて不公平だろ!」 小百合 「テストも赤点のバカのくせにいつまですねた事言ってんのよ!あたしは高校に入ったらアルバイトしたいから、何かとスマホとか必要になりそうだから買ってもらったのよ!遊ぶ為に使うわけじゃないわ!たまには遊ぶかもだけど!それより、なんで小学生のあんたがこんなに帰るのが遅いわけ?塾に行ってないからって勉強もしないで好き放題遊びほうけてたらますますバカになるのよ!」 怒りの流れで週刊誌でバンと一発龍太の頭をなぐる小百合! 龍太 「いってえなあ〜!叩くなよいちいち!俺の場合行きたくても貧乏で行けねえだけだって!勉強する気はちゃんとあんだよ!ふん\(`^´)/」 小百合 「自慢してんじゃないわよ!塾とか関係なしに最低限の事はちゃんとしろって言ってるの!あんたのせいであたしら家族まで恥かくんだから。てか、その貧乏のあんたが何でお金なんか持ってんのよ!お小遣いはいつも買い食いでもらってもすぐ消えちゃってたでしょ!こんなくだらない本買う余分なお金ないでしょうが!誰のお金カツアゲしたのよ!(# ⊳Д⊲)」 龍太 「違えって、カツアゲなんかしてね〜よ!ちょっとした臨時収入があったんだよ!ご褒美ってゆうか!(;^ω^)」 小百合 「臨時収入ってなんなの?!(⊳Д⊲)掃除のボランティアでも始めたわけ!いつも問題ばっかおこして白い目で見られてるあんたが!?全然想像できないんだけど!」 龍太 「母ちゃんみてぇなこと言うなよ!それバカにしてんじゃん!\(`^´)/いやそうじゃなくて、坂の下の神社でちょっと!いろいろと・・・」 小百合 「はあ?賽銭盗んできたの!犯罪じゃない!お母さんに言いつけるわよ!(# ⊳Д⊲)」 小百合に強く押されるようにたじたじする龍太! 龍太 「違わ、違えよ!賽銭箱じゃなくて、水のたまり場みたいな所に入ってたやつだよ!五百円玉が俺に向かってきらきら光ってて、つい俺に貰ってくれって魔がささやいてたみてえな!へへ。(;^ω^)」 N、小心者!?ばれませんようにって言ってたわり案外口軽いな!( 一一) 小百合 「いやそれ、完全に賽銭ドロと変わんないでしょうが!バチあたるわよあんた!もう~、家(うち)から出て行きなさいよ!周りからお金に飢えた泥棒家族とか言われたら恥ずかしいから!(# ⊳Д⊲)」 龍太 「うるせえな、好き放題言ってんじゃねえよ!もともと馬地辺(ばちあたり)一家なんだからしょうがねえだろ!姉ちゃんだって、どうせこれからアルバイトとか言って、その身体でだましてもうけるんだろう!美人とかいつも自慢してるし血は争えないってやつじゃん?さっきから向こうで魚屋のおっさんよんでるぞ~!愛想ふりまいて来いよ!\(`^´)/」 小百合が「なっ!(# ⊳Д⊲)」と言葉につまり不機嫌に振り向くと「そこのべっぴんなお姉ちゃん!♡ウナギ安いよ~」と確かに姉に向かって叫んでる威勢の良い男性がいた。 そんな誘い気にもせず再び小百合が向き直るともう龍太はそこにいなく、いつのまに姉の手からひったくったのか少年誌を片手に全力でにげて行こうとする龍太の姿が道の向こうにみえた! 小百合 「あのバカ、待ちなさいよ!龍太!もう二度と一緒にお風呂入ってあげないからね!(# ⊳Д⊲)」 その言葉にぴたっと反応して立ち止まり振り返る龍太。にへら笑いを浮かべて! 龍太「それはちょっと・・反則でしょ〜!(^ω^;)へへ」 N、似たもの姉弟?てか、姉ちゃんも相当な闇抱えてんなあ〜\(◎o◎)/!
2023-09-09 22:23:56 投稿 / 546×770ピクセル
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神社から臨時収入?を得た龍太はその足で走るように、日暮れの坂道を駆け上ると商店街の端の角にある小さな本屋に向かった。
龍太
「一度新品で買って見たかったんだよ~!俺の周りの奴らとか、いつも自分のこづかいで当たり前に買って読んでるのめっちゃかっこいいって思ってさ!2年の時、調子乗ってうらやましくてつい借りぱくでがめたそいつの親からうちの母ちゃんにチクられて大目玉くらった事もあったな~!友達だと思ってたのによお~、週刊誌一冊ぐれぇであんまりじゃねぇか~!なんか涙出てきたぜ!(;´д`)」
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