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聖剣伝説2 another 第6話 ~闇に潜む眼~

※全90話程度。オリキャラ・独自設定多数。
 聖剣2の世界観・キャラを使った、オリジナルストーリーに近いです。
 聖剣シリーズ以外の要素も、度々登場します。

※pixivにて完結済の、同タイトルの作品の再掲です(ごく一部に修正点あり)。

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2023-06-10 15:47:08 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:227   閲覧ユーザー数:227

第6話 ~闇に潜む眼~

 

<闇の神殿>

 

程塚「へえ…洞窟の中に こんな立派な神殿があったんだな」

プリム「アンタ それより周りに気を配りなさ…」

 

ヒュッ ガキン!

 

プリムの背後から飛んできた矢を、ポポイの斧が叩き落とす。

 

プリム「ありがと、おチビちゃん」

ポポイ「おい隠れてないで出てこいよ!

    オイラ達 逃げも隠れもしねーぞ!」

 

スタッ

 

ランディ「姫花ちゃんと 和樹君はどこだ?」

灰色の男A「確かにただ者ではないな…

      我々の手に負える相手ではなさそうだ」

 

ランディ「質問に答えろ。僕らの仲間をどこへやった」

灰色の男A「案ずるな。人質を傷つけないのは 戦いの定石だろう。

      祭壇の間へ進むがいい、

      グルーロード様が ガキ共と一緒にお待ちかねだ」

 

遊太「グルーロードだぁ?

   レインボーロードの間違いじゃねえの」

程塚「この非常時に よくそんな発想でてくんな…」

<闇の神殿・祭壇の間>

 

ちなみ「姫ちゃん!カズ君!」

姫花「ちーちゃん!みんなー!」

 

程塚「おいカズ!お前威勢よく出てった癖に なに捕まってんだよ!?」

和樹「ううっ…ご、ごめん…」

 

姫花「ねーw カッコ良く助けてくれるのかと思ったのにね~」

和樹「……返す言葉もありません……」

ランディ「…お前がグルーロードか」

 

スッ

 

周囲の者とは明らかに違うローブをまとった男が、一歩前に出る。

 

ポポイ「うえっ、全身に眼の模様がついたローブって…

    あ、悪趣味にも程があんぞ!」

グルーロード「ようこそ諸君。グレートデスデッドチームが誇る

       闇族の長・グルーロードがお相手しよう」

 

程塚「さっきも言ってたな…

   何なんだ?その何とかチームってのは」

グルーロード「知る必要は無いだろう。

      我々の存在を知ったお前達の命は ここで尽きるのだからな」

 

ヒュオッ

 

グルーロード「部下には手を出させない。

       お前たち全員でかかってくるといい」

遊太「な…!?おいおい、1対何だと思ってんだよ?」

 

ランディ「随分と剣に自信があるようだけど…

     僕も 仲間を助けるためなら容赦しないよ」

グルーロード「ああ、本気でこい。でなければつまらん」

ランディ「…いくよ」

 

ヒュッ ガキィィィン!!

 

プリム「ランディ、援護するわよ!ファイアカクテル!」

ポポイ「ダイヤミサイル!」

 

ゴオオオッ ビュッ ビュオッ! ズガガガガッ!

 

ちなみ「すごい…!カズ君や程塚君も強いなあって思ってたけど

    ランディさんってやっぱり 勇者って呼ばれるだけあるんだねえ」

程塚「ちなみちゃん…互角に見えるけどさ。

   あの目ん玉野郎、息ひとつ切らしてないんだぜ」

ちなみ「え、えっ!?」

 

キンッ ガキンッ!

 

ランディ「ハァ、ハァッ…」

グルーロード「どうした、もう終わりか」

ランディ(こいつ…今までの相手とは 比べものにならない…!)

 

グルーロード「おかしな服装の連中。お前達は 加勢しないのか?」

遊太(バッカヤロ…俺達が入っていけるレベルの戦いじゃねえっての!)

 

グルーロード「フン、聖剣の勇者といえど、所詮この程度か。

       今楽にしてやる」

ランディ「くっ…!」

和樹「ら、ランディさん…このままじゃランディさんが…!」

姫花「…っ!もう、この縄かったい!ちょっと和樹!

   ボーッと見てないで あんた何とかしなさいよ、男でしょ!」

和樹「え、えっ!?でも 俺も縄が…」

 

姫花「そんなもん何だってのよ!?

   あんたの尊敬するランディがやられるの

   このまま指くわえて見てるつもり!?」

和樹「ひ、姫花ちゃん…」

 

姫花「あたしさ…あんたがさっき

   あたしを助けようと飛び込んできた時、ちょっと嬉しかった。

   あんたのこと 見直したのよ。

   でも結局、いつものヘタレなまんまだったってわけ?」

和樹「……」

 

姫花「あたしさ!あんたのそーいう煮え切らないとこ

   大っ嫌いなんだからね!!」

和樹「うっ…ぐ、ぐうっ…!」

 

パアアアァッ

 

グルーロード「…?こ、この光は?」

ランディ「か、和樹君!?」

 

和樹「うおおおおおおっ!!!」

 

カアアアアァッ ブチブチブチッ!

 

和樹の拳から発せられた輝きが、二人を拘束していた縄を引き千切った!

 

和樹「波・動・弾ッ!!」

 

ゴオオオオッ

 

グルーロード「おおおおおっ!?」

 

ズガァァァン!!

 

和樹が両手から放った巨大な光弾が、

グルーロードを大きく吹き飛ばす!

 

灰色の男達「グ、グルーロード様ァァ!?」

 

ちなみ「すごーい…なに今の!?」

程塚「わっかんねーけど…カズ!チャンスだぞ!」

 

和樹「ああ!姫花ちゃん!」

 

クラッ

 

和樹「逃…げ…!?」

 

バタッ

 

姫花「!!和樹!?」

遊太「カズさん!?」

程塚「ばっ…おま、何やってんだ!ホラつかまれ!」

 

突然 前のめりに倒れた和樹を程塚が背負い、

一同はその場を離れていく。

 

ランディ「グルーロード…勝負は預ける!」

 

タタタタッ

 

グルーロード「くくくっ…よ、予想以上だ…」

 

                     (続く)


 
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