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No.1121753
みらくる☆さん
(彼女に知らせないと) 急いで舞台に駆け寄る 緞帳はまだ開いてない 「ちょっと君、壇上に上がらないで!」 係員が止める 関係者であることをアピールしようと スタッフ証を掲げるのだが、その間に幕は開き
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彼女は俺にも気づかずマイクを手にして まっすぐ前を見ていた 美しい声だった 談笑している人、食事や酒を嗜む人 みんなが黙った 最高の演奏が手伝って、最高の歌声がさらに魅力を増す 場は鎮まり 彼女だけがその場の声を独占した 花による蝶のように自然と皆がステージに歩み寄る 俺は彼女と反対方向に目をやる 人の流れに逆らうように 二人だけ、その場で立ち尽くしている影-彼女の両親だった 母親はそのまま立ち尽くしているだけだったが 父親はふらついていて 前後不覚に落ちいっている (危ない) 慌てて切り返して、後ろに倒れこむ彼を支えた 支えるのがやっとのほどの、重い感触が伝わってくる 「あなた!」 か細い声で母親が言った 「どこか寝かせらるところに運びましょう」 確かスタッフルームに仮眠室があったはずだ 彼女にも、周囲のみんなも、ステージに集まっていて 異変に気付いているのは俺たち以外はいないようだ セレモニーには何も影響はない といっても、このステージが終われば気づく人も出てくるだろう 邪魔しないように廊下に続く扉を開いて外に出る 仮眠室の場所を伝えると 彼女が今度は先導する 夫人「主人は、大柄だけど、生まれつき体が丈夫じゃないの」 いつか見たあの時とは違って、夫人はとっても弱々しく見えた 「薬などあれば、ご用意したほうがいいと思います」 夫人はうなずく 「すみません、全部僕の責任です」 彼女は何も言わず、仮眠室の扉を開けた (続く) +++ ワクチン打ったんですが通常のペースで作業できてる! と思ったら時間はかかってますね 作品において 商用目的での転載、加工 AI学習などへのすべての電子処理を禁止します Reproducing all or any part of the contents is prohibited.
2023-05-26 03:34:16 投稿 / 889×1000ピクセル
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(彼女に知らせないと)
急いで舞台に駆け寄る 緞帳はまだ開いてない
「ちょっと君、壇上に上がらないで!」
係員が止める 関係者であることをアピールしようと
スタッフ証を掲げるのだが、その間に幕は開き
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