No.1120830 【獣機特警K-9ⅡG】カッコイイお父さんは好きですか?(前編)・改【交流】Dr.Nさん 2023-05-14 06:09:59 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:365 閲覧ユーザー数:310 |
キャロン「お父さーん、お母さーん、早く早くー!」
アレク「はいはい、ちょっと待ってくれ」
ナタリア「あんまり走ると危ないですよキャロン」
キャロン「はーいお姉ちゃん」
フィーア「うふふふふ。しかし天気に恵まれてホントによかったわ」
ここはアレクセイ、フィーア、ナタリア、キャロンのフタロイミツィ家族が住む高層マンション。
今日は家族揃ってラミナ遊園地にお出かけである。
一方、こちらはナインチャリオットでパトロール中のジョニー、そして助手席にはクオン。
ジョニー「ふあぁ~。しかしいい天気ッスねー。今日は日曜だし、仕事なんかほっぽり出してどっか遊びに行きたいッスよー」
クオン「こらジョニー、あ・く・び!」
ジョニー「だあって、眠いもんは仕方ないッス」
ビーッ! ビーッ! ビーッ!
車載無線機のアラームががけたたましく鳴った。
ジョニー「何だ?」
無線機の声『ラミナ宝石店で強盗事件発生! 犯人はモモンガ型ファンガーの男1名、現場で店員2名と客1名、そして駆けつけた警官2名を射殺し、奪った黒のテルスで逃亡中』
クオン、ジョニー「なっ!?」
無線機の声『ナンバーはZNN-4274。尚、犯人は現在も銃を所持している。各車十分に警戒に当たるように!』
ジョニー「宝石店強盗に殺人のおまけ付きかよ、物騒だな。あっ、あれは!?」
ジョニーの目は、数台前を走る車に釘付けになった。
ジョニー「黒のテルス! ナンバーはZNN-4274! あれだ!!」
サイレンを鳴らし、追跡を開始するナインチャリオット。
ジョニー「おらあーっ、そこのテルス停まれーっ!!」
十数分のカーチェイスが続いた後。
ジョニー「隊長、この先は…!」
クオン「ああ、ラミナ遊園地だ。もし犯人があそこに逃げ込んだら大変なことになる」
バアン!!
黒のテルスは遊園地の入口ゲートを突破し、園内へと突入していった。
ジョニー「あのバカ!! なんて無茶しやがる!!」
テルスが壊した入口を通り、ナインチャリオットも園内に入っていく。
「な、何だ!?」
「きゃーっ!!」
「ママぁーっ!!」
逃げ惑う人々。
突然の乱入者に園内は大パニックとなった。
キキーッ、ドンッ!
テルスは券売機に衝突して止まった。
ドアが開き、銃を持ったモモンガ男が中から出てきて走り出す。
ジョニー「おい、そこの男止まれー!!」
運転席のジョニーが叫ぶ。
ジョニー「くそっ、一発お見舞いしてやる!」
車から降りたジョニーが、犯人の背中に狙いをつけた。
クオン「やめろ! 他の客に当たったらどうするんだ!」
ジョニー「しかし隊長!」
キャロン「お父さん、わたし喉が乾いちゃったー」
ナタリア「わたしも何か飲みたいな」
アレク「よしよし、ジュースでも買って来よう。その間2人でお母さんと一緒に観覧車にでも乗ってなさい」
キャロン、ナタリア「はーい!」
観覧車の前。
キャロン「わあい、わたし観覧車って初めてー」
フィーア「足元に気を付けて乗るのよ。それにしても何か園内が騒がしいわね」
モモンガ男が突進してくる。
モモンガ男「どけっ!」
ドンッ!
フィーア「きゃっ!?」
最後に乗ろうとしたフィーアを突き飛ばし、モモンガ男が強引にゴンドラに乗り込んだ。
フィーア「あっ、あれは銃!!」
かつてはK-9隊の一員であったフィーアが、モモンガ男が手にした銃を見逃すはずがなかった。
ナタリアとキャロン、モモンガ男を乗せ、扉を開いたまま上昇していくゴンドラ。
クオン「はあ、はあ、はあ…」
フィーア「あっ、クオンちゃん!! 大変なの、ナタリアとキャロンが…ナタリアとキャロンが!!」
クオン「分かってますフィーアさん。ボクはそのために来たんです」
ゴンドラの中。
モモンガ男「へっへっへ、とりあえず警官どもを巻いたぜ」
ナタリア「その銃…あなたは何者なんですか?」
モモンガ男「俺はな、宝石店強盗よ。現場で何人か殺してここに逃げてきたんだ」
ナタリア、キャロン「!!」
モモンガ男「お前たち二人は今から人質だ。大人しくしていたほうが身のためだぜ」
キャロン「こ…こわいよお姉ちゃん…」
ナタリア「大丈夫よキャロン、お姉ちゃんが守ってあげるからね」
モモンガ男「ふっ、美しい姉妹愛だな。おっと、うかうかしてられねえ。このままだといずれ地上に戻っちまう。…そうだw」
キャロンのこめかみに銃を突きつけながら、男が下に向かって叫ぶ。
モモンガ男「おい聞こえるか警官ども!! 今すぐに観覧車を止めろ!! さもないとガキをぶっ殺すぞ!!」
フィーア「なんてことを! キャローン!!」
クオン「くっ…。仕方あるまい。お願いします係員さん、停止スイッチを」
クオンの指示で係員がスイッチを押すと、観覧車は大きな輪の中央、回転軸と同じ高さで止まった。
クオン「望み通り止めたぞ!」
モモンガ男「よーし! 次は逃走用の車と、1000万クロウ(≒10億円)を用意しろ!」
K-9隊「隊長!」
K-9隊の残りのメンバーが駆けつけた。
クオン「みんな来たな。大まかな状況は聞いていると思う。心してかかってくれ!」
K-9隊「はいっ!!」
=To be continued=
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