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【獣機特警K-9ⅡG】カッコイイお父さんは好きですか?(前編)・改【交流】

Dr.Nさん

     ナタリア https://www.tinami.com/view/551658
     キャロン https://www.tinami.com/view/674636
      アレク https://www.tinami.com/view/376898
     フィーア https://www.tinami.com/view/372570
      クオン https://www.tinami.com/view/551025

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2023-05-14 06:09:59 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:365   閲覧ユーザー数:310

キャロン「お父さーん、お母さーん、早く早くー!」

アレク「はいはい、ちょっと待ってくれ」

ナタリア「あんまり走ると危ないですよキャロン」

キャロン「はーいお姉ちゃん」

フィーア「うふふふふ。しかし天気に恵まれてホントによかったわ」

ここはアレクセイ、フィーア、ナタリア、キャロンのフタロイミツィ家族が住む高層マンション。

今日は家族揃ってラミナ遊園地にお出かけである。

一方、こちらはナインチャリオットでパトロール中のジョニー、そして助手席にはクオン。

 

ジョニー「ふあぁ~。しかしいい天気ッスねー。今日は日曜だし、仕事なんかほっぽり出してどっか遊びに行きたいッスよー」

クオン「こらジョニー、あ・く・び!」

ジョニー「だあって、眠いもんは仕方ないッス」

 

ビーッ! ビーッ! ビーッ!

車載無線機のアラームががけたたましく鳴った。

 

ジョニー「何だ?」

 

無線機の声『ラミナ宝石店で強盗事件発生! 犯人はモモンガ型ファンガーの男1名、現場で店員2名と客1名、そして駆けつけた警官2名を射殺し、奪った黒のテルスで逃亡中』

 

クオン、ジョニー「なっ!?」

 

無線機の声『ナンバーはZNN-4274。尚、犯人は現在も銃を所持している。各車十分に警戒に当たるように!』

 

ジョニー「宝石店強盗に殺人のおまけ付きかよ、物騒だな。あっ、あれは!?」

 

ジョニーの目は、数台前を走る車に釘付けになった。

 

ジョニー「黒のテルス! ナンバーはZNN-4274! あれだ!!」

 

サイレンを鳴らし、追跡を開始するナインチャリオット。

 

ジョニー「おらあーっ、そこのテルス停まれーっ!!」

十数分のカーチェイスが続いた後。

 

ジョニー「隊長、この先は…!」

クオン「ああ、ラミナ遊園地だ。もし犯人があそこに逃げ込んだら大変なことになる」

 

バアン!!

 

黒のテルスは遊園地の入口ゲートを突破し、園内へと突入していった。

 

ジョニー「あのバカ!! なんて無茶しやがる!!」

 

テルスが壊した入口を通り、ナインチャリオットも園内に入っていく。

 

「な、何だ!?」

「きゃーっ!!」

「ママぁーっ!!」

 

逃げ惑う人々。

突然の乱入者に園内は大パニックとなった。

 

キキーッ、ドンッ!

 

テルスは券売機に衝突して止まった。

ドアが開き、銃を持ったモモンガ男が中から出てきて走り出す。

 

ジョニー「おい、そこの男止まれー!!」

 

運転席のジョニーが叫ぶ。

 

ジョニー「くそっ、一発お見舞いしてやる!」

 

車から降りたジョニーが、犯人の背中に狙いをつけた。

 

クオン「やめろ! 他の客に当たったらどうするんだ!」

ジョニー「しかし隊長!」

キャロン「お父さん、わたし喉が乾いちゃったー」

ナタリア「わたしも何か飲みたいな」

アレク「よしよし、ジュースでも買って来よう。その間2人でお母さんと一緒に観覧車にでも乗ってなさい」

キャロン、ナタリア「はーい!」

 

観覧車の前。

 

キャロン「わあい、わたし観覧車って初めてー」

フィーア「足元に気を付けて乗るのよ。それにしても何か園内が騒がしいわね」

 

モモンガ男が突進してくる。

 

モモンガ男「どけっ!」

 

ドンッ!

 

フィーア「きゃっ!?」

 

最後に乗ろうとしたフィーアを突き飛ばし、モモンガ男が強引にゴンドラに乗り込んだ。

 

フィーア「あっ、あれは銃!!」

 

かつてはK-9隊の一員であったフィーアが、モモンガ男が手にした銃を見逃すはずがなかった。

 

ナタリアとキャロン、モモンガ男を乗せ、扉を開いたまま上昇していくゴンドラ。

 

クオン「はあ、はあ、はあ…」

フィーア「あっ、クオンちゃん!! 大変なの、ナタリアとキャロンが…ナタリアとキャロンが!!」

クオン「分かってますフィーアさん。ボクはそのために来たんです」

ゴンドラの中。

 

モモンガ男「へっへっへ、とりあえず警官どもを巻いたぜ」

ナタリア「その銃…あなたは何者なんですか?」

モモンガ男「俺はな、宝石店強盗よ。現場で何人か殺してここに逃げてきたんだ」

ナタリア、キャロン「!!」

モモンガ男「お前たち二人は今から人質だ。大人しくしていたほうが身のためだぜ」

キャロン「こ…こわいよお姉ちゃん…」

ナタリア「大丈夫よキャロン、お姉ちゃんが守ってあげるからね」

モモンガ男「ふっ、美しい姉妹愛だな。おっと、うかうかしてられねえ。このままだといずれ地上に戻っちまう。…そうだw」

 

キャロンのこめかみに銃を突きつけながら、男が下に向かって叫ぶ。

 

モモンガ男「おい聞こえるか警官ども!! 今すぐに観覧車を止めろ!! さもないとガキをぶっ殺すぞ!!」

フィーア「なんてことを! キャローン!!」

クオン「くっ…。仕方あるまい。お願いします係員さん、停止スイッチを」

 

クオンの指示で係員がスイッチを押すと、観覧車は大きな輪の中央、回転軸と同じ高さで止まった。

 

クオン「望み通り止めたぞ!」

モモンガ男「よーし! 次は逃走用の車と、1000万クロウ(≒10億円)を用意しろ!」

 

K-9隊「隊長!」

 

K-9隊の残りのメンバーが駆けつけた。

 

クオン「みんな来たな。大まかな状況は聞いていると思う。心してかかってくれ!」

 

K-9隊「はいっ!!」

 

 

=To be continued=

 

 

 


 
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