8~10月に咲く美しい紫色の小さな侍の兜の形をした花は猛毒のトリカブト。これに拮抗する正反対の働きの猛毒が 可愛らしいふぐのテトロドトキシン。トリカブトは熱に弱く24時間で効果が無くなるが、テトロドトキシンは熱や酸にも強くトリカブトの60倍の効きがあり 時間が経たないと効果が消えない。トリカブトは全身を麻痺させる。しかしモルヒネのように医療用として利用できないのは、呼吸まで止めてしまうかららしい。つまり死ぬということだ。そんなフグを昔から高級食材として食べている人類はちょっとおかしいと思う。他に食べ物はいくらでも有るのにねぇ。僕は魚が嫌いだから食べないけど、死にたいなら自分でフグを釣って料理して食べよう。文字通り 最期の晩餐だ。