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【サイバ】アクアプラネット物語 ジャンピーマリン~謎の火山島出現!?(後編)【交流】

古淵工機さん

2023-04-21 21:20:48 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:416   閲覧ユーザー数:410

前回のあらすじ。

天空市沖合で海底火山の活動が確認されて数週間後。

火山はその活動の勢いを増し、海上に火山島を出現させるまでになった。

 

しかしその勢いはすさまじく、このまま噴火すれば天空市にも被害が及ぶことは間違いないという。

この事態を重く見た天空市海洋学研究所『アクアプラネットてんくう』の所長・城ヶ崎洋三は

被害を食い止めるべくジャンピーたちマシーナリー部隊に出動を命じたのだった。

その任務の道中でジャンピーが質問した。

 

「マグマの通り道を分散させるって言っても、いったいどうやるんですか?」

「それなんだが……今回ガレージKOUが特殊装備を持ってきてくれてな」

「特殊装備?」

「ああ。実際に見てもらうほうが早いかもな。リフティ!」

「は~い!」

 

ファスティの指示で、リフティが背中に背負ってきたコンテナを開き、その中身を見せる。

「何よこれ?」

中から出てきた武骨なメカに率直な感想を漏らすホッピー。

 

「こいつはマグマが近そうな場所に接近すると特殊音波で知らせてくれる。それを手掛かりにこのドリルで岩盤に穴をあけるってわけだ」

「穴をあける、まではわかったわよ。で、そのあとどうするの?」

「こいつだ。自衛隊に頼んで用意した時限式爆雷を穴に差し込む。上手くすればマグマの通り道を分散できるはずだ」

「理屈はよくわかりませんけど……なんとなーくわかりました!」

「リフティ、それはわかってるのかわかってないのかどっちなのよ!」

と、説明している傍からジャンピーのアームメカに反応!!

「マグマの反応あり!行きます!!」

「ああ、衝撃でマグマが噴出するかもしれないから気を付けるんだぞ」

すぐに火山へと向かうジャンピー。

 

「あ、こちらも反応ありです」

「ジャンピーばかりにいいカッコさせらんないわ!このホッピー様の実力を見せてやるんだから!!」

「よし!各員作戦開始だ!!」

 

四人は次々に火山の側面にとりつき、順調に穴をあけていく……。

しかしその時だった!

 

「こ、こちらリフティ!マグマが噴出してきました!!」

「まずい!勢いでマグマを刺激しちまったか!!」

「リフティさん!!」

ジャンピーはリフティめがけて一直線!フルスピードだ!!

 

「ジャンピーさん!」

「しっかり捕まって!ここを離脱します!!」

 

リフティを抱え、急速離脱するジャンピー。

その後ろでマグマが噴き出し、海水の熱で冷えたマグマは少しずつ固まっていった。

そんなトラブルはあったが、どうにか火山の表面に穴をあけることに成功した四人。

「ふーっ、ざっとこんなものね」

「よし、あとは時限爆雷をセットして……30分後に起爆するように設定だ」

「上手くいってくれるといいですけどね~」

「あとは運のみ、か……」

「さあ、撤収だ!!」

「「「ラジャー!!」」」

四人は速やかに現場海域を離脱。

 

そして30分後。

仕掛けておいた時限爆雷が起爆し、マグマの通り道ができる。

そして火山は噴火したが、天空市への被害はほとんどなく、海岸線沿いに微量の火山灰が降った程度で済んだという。

「ご苦労だった。危険な任務だったがよくやってくれたな」

「大手柄よ、みんな」

ファスティたちを温かく迎え入れる城ヶ崎博士と優美。

 

「えへへ、ちょっとドキドキしちゃいましたけどね」

任務成功に大喜びのリフティ。

「それにしても、改めて自然の凄さってやつを痛感したぜ」

少し照れ隠し気味にほほ笑むファスティ。

 

「そーいえばファスティ、ジャンピーの奴はどこ行ったのよ?」

ホッピーが尋ねる。確かにジャンピーの姿が見当たらない……?

「ああ、あいつなら瑠美と一緒に海へ出ていったぞ。なんでも留美のほうからデートの誘いがあったんだと」

「ふーん……それはごちそうさまだわねwww」

「「「「「はっはっはっはっはっは!!」」」」」

作戦会議室は五人の笑い声であふれかえった。

その頃、天空市沖合。

「ぶえっくしょんっ!!!」

「どうしたんですかジャンピーさん?」

「いやぁ、なんでだろうね、あはは……」

 

瑠美との熱々デートを楽しんだジャンピーなのであった。

 

 

 


 
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