No.1117612

【獣機特警K-9ⅡG】全て無に帰す(2)【交流】

Dr.Nさん

     ミライ https://www.tinami.com/view/568457
    ジョニー https://www.tinami.com/view/552054
     キリカ https://www.tinami.com/view/554905
 ルネ&ぐり之進 https://www.tinami.com/view/566647
     クオン https://www.tinami.com/view/551025

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2023-04-01 21:26:54 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:265   閲覧ユーザー数:254

午後、ラミナ署。

 

ミライ「さあて、訓練訓練っと!」

 

ドローンを大事そうに小脇に抱え、廊下を小走りするミライ。

 

そこに声を掛けてきたのは。

 

ジョニー「よう!」

ミライ「あ、ジョニーさん。今外回りからご帰還ですか?」

ジョニー「ああ。それか、例のドローンってのは?」

ミライ「うん!」

ジョニー「さすが手先の器用なミライだな、見事な出来栄えだぜ」

ミライ「へへへっw」

ジョニー「しかしクオン隊長もつれないよなあ、対空兵器ならうちにもナインチョッパーてのがあるってのによお。俺、パイロットとして久しぶりの出番楽しみにしてたんだぜ」

ミライ「仕方ないよ。だって相手は戦闘機とかじゃなくて、空を自由自在に飛び回る人間3人だもん。ナインチョッパーだと、体がデカい分小回りが効かないし」

ジョニー「はいはい分かりましたよ。今回は大人しくお留守番させていただきます」

ミライ「じゃ、行ってくるね!」

ジョニー「おう、頑張れよ!」

屋上。

 

ミライ「では今から訓練を開始させていただきます」

キリカ(竜人態)「ああ」

ルネ「任しといて」

ぐり之進「いつでも来やがれ」

 

ヘッドセット越しに3人が応える。

 

ミライ「ドローンが飛び立って10秒したらみなさんも後を追って下さい」

ルネ「ちょっと待って、何で10秒も待たないといけないの?」

キリカ(竜人態)「だってすぐにあとを追ったら訓練にならないだろ」

ルネ「あ、そか」

ミライ「そういうことです。では行きます、よーいスタート!」

 

ミライが起動スイッチを押すと、ドローンは勢いよく空に向かって飛び出していった。

 

ルネ「1、2、3…」

ぐり之進「4、5、6…」

キリカ(竜人態)「7、8、9…GO!!」

 

屋上から飛び立つ3人。

 

ミライ「みなさーん、頑張って下さーい!」

どこまでも抜けるような青い空の下、ドローンと3人の追いかけっこが続いている。

 

ルネ「海が見えてきたわ。どこまで行くのよあのドローン。もっと早く飛べないのぐり之進!」

ぐり之進「全く、お前は気楽でいいよな! だた俺に跨ってればいいんだからよ!」

キリカ(竜人態)「ハハハハハw でもあいつの動きは見切ったぞ」

ルネ「ですね隊長! さあ、もっと飛ばせぐり!」

ぐり之進「はいはい。まったく、ヒッポグリフ使いが荒いんだからこの人は」

キリカ(竜人態)「よし、あの風車のところで挟み撃ちだ!」

ルネ「はいっ!」

 

キキーッ!

 

ルネ「!? 何で急に止まるのよ!」

ぐり之進「キリカも止まれー!」

キリカ(竜人態)「えっ? わ、分かった」

 

キキーッ!

 

ルネ「どうしたのよぐり?」

ぐり之進「このままだと風車に衝突してしまうぞ」

ルネ「衝突ぅ? あんなゆっくり回ってるの、余裕ですり抜けられるじゃん」

ぐり之進「お前なんにも知らないんだな。あれは遠くから見るからゆっくり回ってるように見えるの! 近寄ったらメチャクチャ速いぞ。あれに巻き込まれたらどうなると思う?」

ルネ「さあ? ちょっとは痛いかも」

ぐり之進「痛いで済めばいいけどな。ほら見ろ」

 

バキッ!!

 

風車に巻き込まれたドローンは、バラバラになって落下していった。

 

ルネ、キリカ(竜人態)「ゾゾーッ」

K-9ルーム。

 

ミライ「うわーん、わたしの力作がー!」。・゚・(ノд`)・゚・。

 

バラバラになった、さっきまでドローンだったものの前で号泣するミライ。

 

キリカ(人間態)「ホントごめんなミライ」

ルネ「あっという間の出来事だったの。あたしたちも防ぎようが無かったわ」

クオン「そうだぞ。キリカたちに怪我がなかっただけでもよかったじゃないか」

ミライ「はい…ぐすん…」

 

とそこへ。

 

ソウ「ただいまー」

ナタリア「戻りました隊長」

クオン「二人ともご苦労さん」

ソウ「コウさん、みなさんによろしく伝えてくれっておっしゃってました」

クオン「彼女ともしばらく会ってないな。今度飲みに誘うとするか」

ソウ「きっと喜ぶと思います。あれ、ミライさん何を泣いてるんですか?」

クオン「ハハハハハ、ちょっとね;;;; で、首尾はどうだ?」

ソウ「はい、この通りです!」

 

パカッ。

 

ソウが銀色のアタッシェケースを開けると、中からぎっしりと詰まったきらびやかな宝石

 

…そっくりに作られたイミテーションが現れた。

 

クオン「ほほう、これは見事だ! こりゃ鑑定士でも本物と間違いそうだな」

ナタリア「はい。コウさんって何でも作れるんですね。わたしもびっくりしました」

ソウ「これはイミテーションだけど、俺たちが式を挙げる時には、とびっきりの本物のダイヤを買いに行こうぜナタリアちゃん」

ナタリア「嬉しいですソウ先輩!」

ソウ「愛してるぜナタリアちゃん♥」

ナタリア「わたしもです先輩♥」

ソウ「ナタリアちゃん…♥」

ナタリア「ソウ先輩…♥」

ソウ「……♥」

ナタリア「……♥」

クオン、ミライ、キリカ、ルネ「……」(=▽=)(=▽=)(=▽=)(=▽=)

クオン「コホン。そういうのは出来れば二人だけの時にやってくれたら助かるんだが」

ソウ「はっ!;;;;」

ナタリア「すみません隊長;;;;」

クオン「よろしい。とにかくこれで準備は整った。早速署長に報告だ!」

 

 

=To be continued=

 

 

 


 
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