No.1115740

【獣機特警K-9ⅡG】いろんな意味で不幸な事故【交流】

Dr.Nさん

2023-03-06 18:45:43 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:256   閲覧ユーザー数:247

ラミナ署、夜9時。

 

カタカタカタ、カタカタカタ、カタカタカタ。

ノートパソコンで書類を作っているのはミハエル。

 

ミハエル「クソッ、何で俺がこんな報告書を…オエップ!」

 

とそこへ。

 

ミウ「ミハエルさん」

テムナ「自分まだおったんかいな」

ミハエル「ああ。ウエップ! すまんがゲロ袋を持ってきてはくれねえか?」

ミウ「ゲロ袋? 分かったわ」

 

ミウ「はい、持ってきたわよ。たくさん持ってきたから好きなだけ使って」

ミハエル「おう、サンキュ…ウ…ウエーッ!! オエーッ!!! ゲロロ~ッ!!!!」

ミウ「ちょっと、大丈夫?」

テムナ「最近仕事しすぎやで自分。無理したらアカンて」

ミハエル「まあそうもいかねえんだよ」

ミウ「また報告書?」

ミハエル「ああ」

テムナ「そういや自分ら、深夜にバタバタしながら出て行ったな」

ミウ「どんな事件だったの?」

ミハエル(モノローグ)「○月×日午前1時頃、通行人から警察に通報あり。雪降り積もる中我々が現場に駆け付けた時、体中から酒の臭いをさせた一人の豚型ファンガーの中年男が、倒れた自販機の下敷きになって倒れていた。すぐさまレスキュー隊に救出されるも、搬送された病院で死亡が確認された──」

ミウ「そうだったの。かわいそうにねえ」

テムナ「不幸な事故やな、気の毒に」

ミウ「で、その後どうなったの?」

ミハエル「おいおい、勝手に読むんじゃねえよ」

ミウ「いいじゃない、あんたとわたしたちの仲じゃないの」

テムナ「せやせや」

ミハエル(モノローグ)「現場検証が終わった後、我々も病院に向かったが、まだ酒臭さが残る死体安置所のベッドに横たわる男は」

ミウ「なんだ、ここで終わってるじゃない」

テムナ「はよ続き書きや」

ミハエル「いいけど、この先知りたいか?」

ミウ「知りたい知りたい!」

テムナ「知りたいで!」

ミハエル「いいんだな? 後悔しても知らないぜ」

ミウ「後悔なんかするわけないじゃないの」

テムナ「ここまで来て結末分からん方が遥かに後悔するわ」

ミハエル「OK、あとで文句言うなよ。その豚男はな、コートにゴム長姿だったんだが」

ミウ、テムナ「うんうん」

ミハエル「コートの下はスッポンポン」

ミウ、テムナ「は!?」

ミハエル「しかも黄門(変換ママ)には倍部(同)が挿入されていたんだ」

ミウ、テムナ「!?!?」

ミウ「それってどういうこと…?」

ミハエル「つまり、深夜誰もいないと思って、その姿で外出したんだろうな。酒煽った末の深夜の開放感からか、あるいはスリルを味わいたかったのか、こればかりは本豚(ほんとん)に聞かねえと分からねえが」

ミウ、テムナ「……」

ミハエル「な、聞かなきゃよかっただろ? うぷっ、ゲロ袋おかわり! ウ…ウエーッ!! オエーッ!!! ゲロロ~ッ!!!!」

ミウ「わたしもゲロ袋!」

テムナ「あ、自分だけずるいでミウ!」

ミハエル、ミウ、テムナ「「「ウエーッ!! オエーッ!!! ゲロロ~ッ!!!!」」」

 

 

=END=

 

 

 


 
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