私こと華琳は蒼で修行を始めて3ヶ月が過ぎた・・・
今更ながら思う・・・・・・
私はとんでもない者達に弟子入りしてしまったと・・・
そして思う・・・
私は武力、知力、精神全てにおいて最強な四人を追い越す事が出来るのか・・・?
と・・・
そして思い知らされた・・・
上には上がいることも・・・
更に天界にはあの四人を超える化物がウヨウヨいる事もあの四人の話で解った・・・
結局私は、世間から覇王、覇王と騒がれてはいるが、あの四人からするならば井の中の蛙であったことを理解した・・・
朝の地獄の走りこみと氣の訓練が終わり、朝食を済ませた私達は、一刀達の執務室へ向かった。
執務室では一刀と奥方が公務に勤しんでいた。
私達は一刀の前まで歩み寄り、課題を貰う。
「今日は一人5千本いってみようか。昼までに終わらせてくれ♪」
さも軽い雑用やらせるかの様な気軽さでふざけた多さの巻物を私達の机の横に置いた・・・
私達に休憩なしと・・・
三人とも全力で書類に取り掛かる・・・
出来上がった書類は提出したが、計算間違いや誤字、脱字、政策の非効率的等々・・・
上げればキリが無く指摘される・・・
更にそれが的確で全てにおいて正しいのでグウの根も出ない・・・
「華琳・・・速さと正確さをもう少し上げろ・・・これは酷いぞ・・・」
呆れながらダメだしされる・・・
これ以上如何しろと・・・貴方達みたいに処理できれば苦労しないわよ!!!!
そう心で絶叫しながらトボトボ自分の机に帰る。
それが何とか昼までに終わると、食事を取りに私達は食堂へ行く。
食事が終わり、執務室へ戻ると一刀が更にとんでもない事をノタマウ・・・
「次これしといて」
そう言い大量の巻物を私達の机の横に置く・・・
「私からも課題だ。これらの処理をお願いね♪」
そう言い愛紗婦人も私達の机の横に大量の巻物を置いた・・・
「「「ちょ!? ちょっと!?!?」」」
私達が文句を垂れようとした瞬間、佑がノックと共に入ってきた・・・
「おう、じゃまするで~お! かんばっとるね~ そんな君達に贈りモンや♪」
贈り物? 何だろう・・・
「巻物9千本や~頑張って処理してな~♪」
「「「はあ!?!?!?!?」」」
佑の言葉に私達は自然と叫んでいた・・・
私達が文句を言おうとした時、ハウゼンが入ってきた・・・
「ん・・・おそりの様だな・・・丁度いい。君達、巻物6千本やってもらおう明日までに」
「「「ハア~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?!?!」」」
またまたとんでもない数が出てきた・・・
一人頭の合計1万本・・・・・・
(((これを明日までに仕上げろと!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理! 無理!!!!)))
「たった1万本・・・楽勝じゃないか・・・」
「本当に・・・簡単で羨ましいわ・・・」
「ええの~楽できて・・・」
「私達の仕事量の100分の1位ですか・・・羨ましい・・・」
一刀、愛紗婦人、佑、ハウゼンが羨ましそうに呟く・・・
(((だから!!!! 貴方達、キチガイの判断基準で物事決めないでいただけます!!!!!!!!)))
「これもいい経験だ、君達のためだから・・・」
「そうです、貴方達のためですから・・・」
「そうそう、お前達のためやから・・・」
「まったくだ、貴様らのためだから・・・」
またまた、一刀、愛紗婦人、佑、ハウゼンがそう呟く・・・
無言の圧力と共に・・・・・・・
「「「・・・・・・・・・」」」
私達は、うず高く積まれた巻物と一刀達を交互に見て絶望した・・・
「「「ちくしょ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やってやる!!!!!! やってやるぞ!!!!!!!!!!!!
たかが巻物3万本!! 私達が処理してやる!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」
私達はそう叫びながら巻物に取り掛かった・・・
きっと目から流れて頬を伝う水は涙なんかじゃ断じて無い!!!!
心の汗だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「「「魏(次期呉)(蜀)王は伊達じゃない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」
私達は絶叫しながら書類の山を処理していく・・・・・・
ああ・・・・・・・時が見えます・・・・・・お母様・・・・・・・
おまけ
「一刀様・・・何で今日の午後の訓練を書類整理の訓練に?」
「戦闘訓練嫌そうにしてたから今日はこちらにした」
「どちらも地獄やな・・・」
「ハハハ・・・絶叫だか奇声だかもう解らんな・・・」
俺たちはそう会話する。
不意に愛紗が俺に質問してきた。
「ところで、一刀様・・・何で月一で彼女達に休みを与えたのですか?」
「ん? ああ・・・それはな、厳しい訓練だけでは精神が持たない。何時かは焼ききれる・・・
それでは修行にならない・・・修行を継続させる為にはやはり月一での休みは必要だよ・・・
厳しいだけでは人間持たないが厳しさの中に甘さがあれば人間どんなに厳しくともやっていける」
「なるほど・・・飴と鞭ですね・・・しかも厳しさで感覚を麻痺させて甘さでだます・・・」
「その通り♪ 彼女達に悟られないようにしている所がミソだよ。フフフフ・・・修行は継続するからこそ意味がある・・・その為なら何だってするさ・・・」
「かずピーもワルやな~」
「・・・えげつない・・・」
「お前らには負けるさ・・・」
「「「「フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ・・・・・・・・・・」」」」
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恋姫無双の愛紗ルート後の二人が真の世界にやってきたら?
という妄想から生まれた駄文です。
読んでもらえれば幸いです。
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