ここは、ネタベレー総本部。ここでは、ネタベレー総司令の指揮の下、日夜世界征服が密かに行われている。
今日も総本部の総司令のネタベレーによる秘密作戦会議が行われる。
「今日も世界征服をするのは絶好の日和だな、諸君! 我等の底力で世界の人々を笑いと恐怖の渦に沈めてやるのだ!」
そう言って高々と右手を掲げる総司令。
総司令の容姿は二十代後半の青年であったが、右目には黒い眼帯を装着、軍服を身に纏い、左手には漆塗りの竹の杖を持っていた。
「本日の世界征服活動はこれだ」
総司令はモニターに本日の活動計画を映し出す。
その内容とは、花畑牧場を侵略して、ネタベレー北海道支部にするというものであった。
「今日は、その侵略をどのような方法で行うか、諸君に案を出してもらいたい」
総司令がそう言うと、ネタベレーの隊員達は「イー!」と一斉に手を挙げる。
総司令は、一人の中年男性を指名する。
「イー! ここは火薬で派手に爆発させちゃいましょう!」
中年男性は意気揚々と答えるが、総司令は少し困った表情を見せる。
「火薬はなぁ……あの広大な土地を黒コゲにするのは環境問題の何モノでもないから却下だ」
中年男性の案をすっぱりと却下した総司令は、他の隊員にも案が無いか訊ねるが、破壊するやら危ない思考のものだった。
「諸君、ネタベレーの誇りを忘れたのかっ! 我等はネタで世界征服を完了することこそ本願なり! ということで、ここはネタであの牧場を乗っ取ることにしよう!」
数日後、ネタベレーでは大掛かりな作戦決行に至ったわけだが、それはまた別のお話。
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方向性を見失う時だってあるんだと思ってます。
だけど、それを気にしたら負けなんです。
お題
・火薬
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