No.108494 黒き獣を従える御使い 第2章 最初の任務と最悪な日ウィンドさん 2009-11-23 11:40:52 投稿 / 全10ページ 総閲覧数:3416 閲覧ユーザー数:2596 |
諸注意
これ以降から始まる作品の主人公北郷一刀は、人体改造されているためチートとなり性格も変わっています。
こんな一刀は、嫌だという方は戻るのボタンを押してください。
それでもいい方は用法を守って正しくお読みください。
なお、この作品はフィクションです。実際の組織、団体名とはいっさいの関係がありません。
自分の妄想を膨らませているだけという事をご了承ください。
では、どうぞ。
第3章 最初の任務と最悪な日
一刀「最初の仕事場は・・・、聖フランチェスカ学院か。」
一刀「しかし、何の訓練もしていないのにいきなり任務とは・・・・。」
車内には、紙をぺらぺらめくる音とクロが、ハムカツサンドを食べる音が響く。
一刀「任務開始日は、・・・・・1ヵ月後か・・・・。ということは、それまでに基礎訓練を終わらせるのかな? クロ、何か聞いてない?」
クロ「基礎訓練自体は、だいたい1ヵ月ぐらいで終わるよ、人によっては、1週間ぐらいで終わる人もいるしね。その後にある任務は、実地訓練をかねたテストだね。この任務で何事も無ければ、合格というわけだ。」
一刀「落ちた場合は?」
クロ「半年ほど、地獄の基礎訓練をやり直し。その後のテストは・・・・、確か去年は、南米のジャングルを1ヵ月ほど生き延びるというものだったね。今年は、どうだか知らないけど。」
一刀「・・・・とりあえず、落ちないように頑張る・・・。」
クロ「よっぽどのことが無い限り大丈夫だって、それよか一刀近くに黒い箱ない?」
一刀「これか?」
クロ「開けてみて。」
一刀「わかった。」
箱を開ける一刀、箱の中には一振りの黒塗りの刀があった。
一刀「この刀は?」
クロ「この刀は一刀が無事、高校卒業兼就職が決まったことに対する僕と博士からのプレゼントだよ。もちろん、任務でも使えるように登録はしてある。」
一刀「抜いてみても?」
クロ「少しだけならいいよ。」
一刀「刀身の幅が薄いね。これだと折られる心配はあるんじゃないか?」
クロ「その点については大丈夫。刀身の自体は、象が何頭乗っても折れないようにしてある。そして、刀身の幅は、ナノレベルの細さまで薄くしてある。これは、世界中にあるあらゆる物質を分子レベルで切ることができるようにするためだよ。」
一刀「う、うん・・・。とりあえずありがとう。それで、刀の銘は?」
クロ「特には決めていないよ。一刀が、勝手に決めていいんじゃない?」
一刀「わかった。考えておく。」
クロ「んっ、そろそろ着きそうだね。降りる準備をしておいて。」
一刀「了解。それよか北條博士とは会わなくていいのかい?」
クロ「博士自体色々と忙しい人だから、大丈夫だと思うよ。あっ、そうそう伝言預かっていた「卒業おめでとう。これからよろしく。」だってさ。」
一刀「後でお礼いわなくちゃな。それじゃ、―――――――
2人「「訓練開始だ。」」
1ヵ月後。
場所はAdamuの玄関付近。そこには、体つきは逞しくなり黒を基調としたボディーアーマーとコートに身を包んだ北郷一刀と彼のパートナーであるクロ・ペンティーノがいた。
北條「まずは、基礎訓練を無事終えたことおつかれさま。それで、テストを兼ねた実地訓練の方なんだが、資料のほうは読んだかね?」
一刀「はい。任務先は、聖フランチェスカ学院にある歴史資料館の地下3階にある、倉庫の警備。時間帯は、今日の21時から3日後の8時まで、ですね。」
北條「よく読んでいるね。それだけ読んでいるということは、私から言うことは無いね。質問は?」
一刀「特には。」
北條「それでは、開始時間になるまでまだ時間があるからそれまで休んでいなさい。」
一刀「了解。クロ、寝てないで行くぞ。」
クロ「・・・・あい。」
場所は変わって、聖フランチェスカ学院にある歴史資料館1階。一刀とクロは職員に地下3階へと案内されていた。
職員「こちらの鍵をエレベーターの開閉ボタンの下にある鍵穴に入れてください。そうすれば自動で、地下3階に行きますので。」
一刀「了解した。ひとつ質問なんだが地下3階からの出入り口は、このエレベーターだけか?」
職員「はい。これだけ――――。」
ジリリリリリリリ!!!!!!!
突如鳴り響く警告音。
一刀「この音は何だ?!」
職員「地下3階の倉庫への侵入者です!」
一刀「お前は、この音をとめて来い!! 俺はここに残って、周囲を警戒する!!」
職員「わかりました!!」
走り去る職員、少しして音は止まったが変わりに何かを突き破る音が聞こえる。
一刀「クロ、銃へ変身してくれ。」
クロ「了解。」
一刀、銃に変身したクロをホルダーにしまい、刀を抜いて警戒する。
音は、一刀達に近づいてくるようだ。
一刀「来るぞ!!!」
轟音と共に、地面から何かが飛び出してきた。
一刀が見た先には、2人のいや2体の・・・・・
筋肉達磨達がいた。
?「あら、いい匂いに釣られてきたらご主人様じゃないの。」
?「貂蝉や。このオノコが、おぬしが言っていたご主人様かの?」
貂蝉「そうよ、卑弥呼。この良い匂いを出しているこの子が、私が肉奴隷を希望しているご主人様よ。」
卑弥呼「うむ。だぁりんほどではないが、よきオノコじゃの。」
クロ「・・・知り合い?」
一刀「知らんわ!!!!」
貂蝉「そういえば、この外史でのご主人様に会うのは、初めてね。まずは、自己紹介。私は、三国一の絶世の美女として名高い貂蝉よ。」
卑弥呼「漢女道、前継承者の卑弥呼じゃ。よろしく頼むぞ。」
一刀「色々と突っ込みたいところが、ありまくりなんだが、まず1つ目の質問だ?」
貂蝉「何かしら?」
一刀「その手に持っている鏡はどこで手に入れた?」
貂蝉「地下3階の倉庫よ。ほとんどのセキュリティが止まっていてらくだったわ。」
一刀「そうか。それでは、2つ目の質問だ。返す気はあるか?」
卑弥呼「わしらも仕事での返すわけにはいかんのじゃよ。」
一刀「そのようだな。そんじゃ、3つ目の質問いや、最後の警告だ。怪我する前に返せ。」
少しずつ殺気を出し始める一刀。
貂蝉、卑弥呼「いやよ(じゃな)。」
一刀「交渉決裂だな。死なない程度に怪我させてやるから、安心しな。」
卑弥呼「来るぞ! 貂蝉!」
貂蝉「わかっているわ! 卑弥呼!!」
一刀「北郷一刀!!!参る!!!」
貂蝉「ぶるああああああああぁぁぁぁああああああ!!!!」
卑弥呼「ふんぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬううううう!!!!!」
そして、激しい戦闘が・・・・
始まらなかった。
つる
貂蝉「あら?」
卑弥呼「うむ?」
一刀「はい?」
貂蝉の手元から滑ってしまった鏡。そのまま割れてしまい、鏡から光があふれ出す。
一刀「なんだこの光は?!!」
貂蝉「やっぱり、突端が始まってしまったわ。こうなっては止められないの。ごめんなさいねご主人様。」
卑弥呼「貂蝉や。このままでは、わしらも巻き込まれてしまうぞ。」
貂蝉「そうね。逃げましょう、卑弥呼。」
去っていく筋肉達磨達。
一刀「やりっぱで、帰るな~~~~~!!!! ちくしょう、しっかりしていろよクロ!!」
クロ「了解! パートナー!!」
視界いっぱいに光があふれ出し、一刀とクロの意思は、ここで途切れてしまった。
次に目を覚ましたら、そこは荒野のど真ん中だった。
一刀「どこだよここ・・・・。」
一面に広がる青い空、どこまでも続く地平線。
一刀「クロ、ここがどこだかわかるか?」
無反応。
一刀「クロ・・・・?」
ホルダーを見てみたが銃に変身したクロはいなかった。
一刀「はぐれたか?」
きょろきょろする一刀。すると、近くに倒れているクロを発見。
一刀「大丈夫かクロ? しっかりしろ!」
クロ「もう、おなかいっぱい・・・。」(ゴン!!!)
ゲンコツ炸裂。
クロ「イターーー!!! 何するんだよ!」
一刀「いいから目を覚ませ!! それより、ここがどこだかわかるか?」
クロ「ったくもう。えーと(きょろきょろして)、どこ?」
一刀「携帯は・・・圏外だし、どう見ても聖フランチェスカ学院じゃないし、しょうがないから人を探して場所を聞こう。」
クロ「うわさをすれば、かげだね。誰か来たよ。」
一刀「そうみたいだな。人数は3人か。クロは、皮手袋にでも変身していてくれ。俺が、話してみるよ。」
クロ「了解。」
皮手袋になったクロをつけながら、3人組を待つ一刀。
一刀「あの~すみません。」
?「おう兄ちゃん。珍しいモン持ってんじゃねえか」
はぁ?
一刀「・・・・・追いはぎか?」
話しかけてきたのは、男性の3人組で顔つきは東洋人であるが、来ている服装は鎧っぽいものであり、日本での普通の服装ではなかった。
男1「おうよ。追いはぎよ。てなわけで、着ている服とそのぶらさげているモン、渡してもらおうか。」
剣を抜く男1。それに伴い、他の2人も剣を抜いた。
押し黙る一刀。
男2「ケケケ。この男ビビッてますぜ。アニキ。」
男3「怪我する前に、早く渡してほしいんだな。」
一刀、殺気を出し始めたが、3人組は気づいていない。
一刀「1つ質問いいか?」
アニキ「なんだ?」
一刀「その剣を抜いたからには、殺される覚悟はできているよな。」
アニキ「何言ってやがる。ごちゃごちゃ言ってねえで早く出しやがれ!!」
一刀「そうか・・・。」(シャァン)(ゴト)
一閃。そして、何かが落ちる音。
アニキ「なっ・・!!」
アニキの持っていた剣の刀身がなくなっていた。
アニキ「すっ少しはできるみてぇだな。よし、チビ、デクやっちまえ。」
チビ「わかったぜ。」
デク「わかったんだな。」
しかし、剣を振り上げるまもなく2人の剣の刀身はなかった。
一刀「わかったら去れ!!!!」
殺気を全開にして威嚇するする一刀。逃げていく3人組。
3人組「ヒィ、ヒィ~~~~~」
一刀「逃げ足だけは早いな。それよか、そこに隠れている3人出てきなよ。」
岩場から、出てくる女の子の3人組。
?「いや~~~~、出番すらありませんでしたな。私は、先ほどの3人組を捕まえるために追いますので。失礼。」
いっちゃたよ。
?「大丈夫ですかー?」
次に掛けられたのはおっとりと間延びした女の子と、しっかりとした感じ女の子の声だった。
?「風、この人にその言葉は間違いだろう。」
風「それもそうですねー。禀ちゃんがこの前使い切った包帯を使う心配も無いようですし。」
禀「うぐ、・・・そのことは言わないでください。」
一刀「怪我らしい怪我も無いから、大丈夫だよ。」
風「そうですか。なら、いいですけどー。」
しかし、個性的な格好である。中華風といえばいいのか・・・。
何かアニメのコスプレ大会でもあるのだろうか?
?「やれやれ。すまん、逃げられた。」
風「お帰りなさい。・・・盗賊さんたち馬でも、使ったんですか~。」
?「うむ。同じ二本足でなら負ける気はせんが、倍の数で挑まれてはな。」
風「残念でしたね。突き出せば、報奨金でも貰えるかもしれなかったのにね~。」
禀「それにしても、災難でしたね。この辺は比較的盗賊が少ない地域なんですが・・・・。」
一刀「比較的・・・?」
日本にそんな地域は無いはずだ。
やはり海外か?
一刀「あの・・・・、風、さん?」
風「・・・・ひへっ!?」
?「貴様・・・・っ!」
その瞬間、チンピラを追っていった女の子が槍を突き出してきた。
一刀「な・・・何・・・っ!?」
?「おぬし、どこの世間知らずか知らんが・・・、いきなり人の真名を呼ぶとは、どういう了見だ!!」
風「てっ・・・・・・・、訂正してください・・・っ!」
一刀「えっ・・・何を?」
禀「訂正なさい!」
一刀「だから、何を訂正すればいいんだ? 禀さん!」
?「禀の真名まで・・・・・! もう我慢がならん!!!」(ドスッ)
一刀「なっ・・・・・・!?!?」
意識が途絶える前に見たものは、胸に刺さった槍を抜かれ、自分の鼓動と共に吹き出る血の雨だった。
続く。
あとがき
はじめての人はこんにちは、前作から読んでくれた人はありがとう!
どうも、ウィンドです。
今回の黒き獣を従える御使いいかがでしたでしょうか?
さっそく主人公は、死にましたけど(汗)
恋姫の世界では、真名を勝手に呼んだらこうなるんじゃないかという感じで書いたらこうなりました。
これからも、楽しく読んでくれれば幸いです。
では、また次の機会にーー
コメントに質問があったのでお答えします。
GEASSさんへ
この作品は、主人公北郷一刀の元いた世界のみマルドゥック・スクランブルの世界観から数年後の未来の設定という形で書いております。そのため、異様に発達した科学技術が多くあります。
オリキャラなんですが、主人公のパートナーであるクロ・ペンティーノ以外今の所、出す予定はありません。それ以外の名前があるキャラは、その場限りという形でお願いします。
以上の事から、及川ファンの人は、申し訳ないのですが及川は出ません。ここにお詫び申し上げます。
メンゴ
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3作目です。
つたない所は多いと思いますが、よろしくお願いします。
ぶるあああああぁぁあああああ