暗い暗い夜。
寒いのか熱いのか分からない夜。
人の気配のない暗闇の中。
その場所から始まった。
「ハァッハァッ......ッ」
「ハァッ.....イッテェッ...」
(何で喧嘩で武器なんか出してくんだよっ)
頭と腕から血を流しながら、人気のない暗い道をひたすら歩いている俺は、工藤十夜[クドウトウヤ]
俺の親父はヤクザだ。しかも、工藤組の組長。
まぁ、俺はそんなの何とも思っていない。
ただ、名前も顔も知らない野郎に絡まれて喧嘩をする羽目になってしまった。
家のこともあるからか喧嘩には慣れている。5.6名を相手にしても負けることはない。
だが、喧嘩の最中に負けそうになったからってそこら辺に落ちているパイプやらを武器にしてかかってきやがるのは、どうかと思う....。
終いには、ナイフを出してくる奴までいた。
その所為で俺は怪我を負った。それでも負けはしなかった。
それでもやはり深手を負ってしまった。ただ油断していたのかもしれない。
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
BL小説です。
ヤクザ×ヤクザのお話です。