「本当にいいのね? 外の干渉は外史を壊しかねないのよ」
見たもの全員が化け物と思うような容姿をした筋肉隆々の大男がくねくねと体をよじらせながら問う。
「構わんよ。お前がいうところのご主人様とやらではこの外史は救えまいさ。それだけ正史からは遠すぎる」
化け物の問いかけに、覚悟の上だと語彙を強めてソレは語る。
「全てはこの愛しき我が箱庭のため。私の全てをもって、新たな客人を招くとしよう。それでもダメだったときは……よろしく頼むよ貂蟬」
貂蟬と呼ばれた化け物はしょうがないわねと言いつつ、どこかへ姿を消した。
あとは動くのみ。ただそれだけのことよと、てに持っていた鏡を優しく撫でるとソレもまたこの場から姿を消した。
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天下を平定すべく遣わされた天の御遣いとは別に、1人の男が降り立つ。
外史にとって異端でしかないこの男はどのような道を辿るのか?