No.105280

新たなる外史の道 15

タナトスさん

恋姫無双の愛紗ルート後の二人が真の世界にやってきたら?
という妄想から生まれた駄文です。
読んでもらえれば幸いです。

2009-11-04 23:39:12 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:8602   閲覧ユーザー数:6359

世界は動乱の時代へと突入する・・・・・・

 

野望を実現する為の戦争・・・

 

悲願を叶える為の戦争・・・

 

夢の世界を叶える為の戦争・・・

 

行き着く先は違えど、戦争と言う行為は同じ・・・・・・

 

大陸は嘆きの大地に赤い雨が降り注ぎ、声無き声は炎となりて世界を焼き尽くす・・・

 

戦争という名の矛盾の坩堝が口を開け大陸全土を飲み込もうとしていた・・・

 

世界情勢は正に混沌を極めていた、劉備は劉表を追い出し、蜀を建国した。

 

曹操は魏を建国しその大兵力と袁紹から奪い取った資金を増やし、着々とその牙を磨く。

 

孫策は袁術を追い出し、呉を建国し富国強兵を推し進め、虎視眈々と天下への道を窺う。

 

俺達は今、自分達の国を建国を宣言する時だった。

 

「これより、皆が領土を国とし、皆は国民となる!! 

 

ここに!! 我等が国を『蒼』の建国をここに宣言する!!!!!!」

 

集まる大観衆の万雷の拍手と喝采は当分鳴り止まなかった。

 

目を向けると、星は誇らしそうに胸を張り、稟は薄っすらと涙を湛え、風はにこやかに微笑み、鈴蘭は歓喜に震える。

 

佑は笑いながら観衆を見つめ、傍らに立つ愛紗は俺に寄り添いながら微笑む。

 

こうして、俺達の悲願は成就した。

≪曹操サイド≫

 

「華琳様、北郷が『蒼』を建国しました」

 

秋蘭の言葉に私はやはり、と思った。

 

あの男が、北郷 一刀がとうとう舞台に上がって来る。

 

実に楽しみだ。麗羽の大部隊を蹴散らしたあの男と手合わせできる喜びと、

あの男を屈服させ、我が物に出来る喜びが同時に押し寄せてきた。

 

「楽しそうですね、華琳様・・・」

 

「楽しいに決まっているわ、劉備や孫策、そして、我が軍最大最強最高の強敵である北郷・・・

私の前に百年に一人の英雄豪傑たちが三人も立ちはだかるのよ、これを楽しまずして何を楽しむのかしら秋蘭?」

 

私はワクワクしながら秋蘭に言う。

 

私は秋蘭の回答を待たず桂花に軍の準備をさせる。

 

さあ、一緒にこの動乱の舞台を共に踊りましょう・・・・・・北郷 一刀・・・・・・

 

≪孫策サイド≫

 

「雪蓮、北郷が『蒼』という国を建国した」

 

やっぱり・・・私の勘はよく当たる♪

 

「やっぱりね~とうとう、一刀も来たか」

 

「浮かれてる場合か・・・我が軍最大の障害になって立ちはだかるのだぞ」

 

「そうです!! お姉様!! 何を浮かれているのですか!? 同盟を結んでいるとはいえ、何時、我らに牙をむくか解りません!!」

 

二人とも『蒼』建国に強い危機感を示している。

 

まあ、当然か・・・・・・

 

北郷軍、いや『蒼』軍の兵の強さは個々人でさえ下手な将より強いのに連携は完璧。それに小銃なんて反則めいた武器まで持たせている。明命からの報告では『大砲』なる兵器も袁紹の戦いで実戦投入されているとの報告もある。

将も揃いも揃って超一流、特に一刀と愛紗の武は反則もいいところの出鱈目を絵に描いた様な反則さだ。

更に一刀や愛紗と同じ実力を持つ、及川 佑なる武将まで加わり、死角なんてあるのか疑わしい布陣だ。

一刀にしても、曹操以上の国力と技術力、劉備以上の人徳と報徳、私達以上の民や将兵達の信頼と成績重視の姿勢・・・

まさに、王の中の王だ・・・

弱点たる愛紗にも死角はない。

冷静なる判断、他の追随を許さない武、頭脳明晰、統治能力の高さ、民や将兵からの信頼と上げればキリが無い・・・

文官達も超一流・・・

正に大陸最強軍団だ・・・国民も含め。

そんな超大国の同盟は最早口約束より信用が無いのかも知れない・・・

一戦交えるのも面白いかもしれない・・・

 

「冥琳!! 主な武将を全員召集して頂戴!! 軍議を開くわ!!」

 

孫呉の血が騒ぐ・・・楽しくなってきたわ♪

 

≪劉備サイド≫

とうとう北郷さんが国を建国した。

『蒼』という国名だそうだ。

 

「これは非常事態だ!! 最早一刻の猶予も無い!!」

 

愛紗ちゃんがそう軍議で述べた。

 

「そんなに強いのか? その『蒼』とは?」

 

焔耶ちゃんが疑わしそうに疑問を呟く。

 

「認めたくないけど、強い、笑っちまうほど強い、そんな連中の集まりだぜ、『蒼』は・・・」

 

翠ちゃんはボヤク様に呟いた。

 

「フン! 倒せばいいだけだろう! 『蒼』など我らの敵ではない!」

 

焔耶ちゃんは鼻を鳴らしながら言う。

 

「・・・アイツ・・・恋より強い・・・多分・・・恋は負ける・・・」

 

恋ちゃんはどこか悔しそうに呟いた。

 

恋ちゃんの言葉に反応したのは愛紗ちゃんだった。

 

「あいつとは・・・やはり北郷 愛紗か? 恋?」

 

恋ちゃんはコクリと頷く。

 

紫苑さん、桔梗さん、焔耶ちゃん以外は黙ってしまった。

 

それもそうだ・・・あんな化物じみた強さを間近で見ないと解らない・・・

 

「ほう、恋がそこまで言うとはその北郷 愛紗、中々の強さと見た」

 

桔梗さんが徳利をあおりながら言う。

 

「中々なんて生易しいモノじゃないのだ! アレは本物の化物なのだ!」

 

鈴々ちゃんはそう叫んだ。

 

「それに、兵隊さんや将軍達、軍師の強さだけではありません・・・『蒼』は魏にも負けない・・・

いいえ、それすら超えるかもしれないお金持ちな国なんです・・・肥沃な土地、遥かに高い工業力、それを支える生産力、その土台となる高い技術力、政治の統制能力、民の意識、民の識字率が9割越え、高い税収・・・挙げればキリがありません・・・」

 

朱里ちゃんが悔しそうにまた、羨ましそうに言う。

 

「貧乏な私達ではこればかりはどうしようもありません・・・」

 

雛里ちゃんも羨ましそうに呟く。

 

私達は勝てるのかな? あの信念に忠を尽くす人たちに・・・

 

 

建国を高らかに宣言したはいいが、何処と同盟や条約を結ぶのかで俺達は悩んでいた。

 

曹操の所は何時、寝首を掻かれるか解らない。

 

雪蓮とは同盟を結んでいるが、なんか武将達を集めて軍議をしている。

 

劉備と結んでも、メリットらしいメリットが無い。

 

悩む・・・すごく悩む・・・

 

俺達は何処と近所付き合いすればいいか悩んでいた。

 

なんか・・・何処もデメリットだけしかないきがする・・・

 

 

どうする・・・俺・・・・・・?

 

おまけ

4カ国の国力差

 

蒼・・・・・・19

 

魏・・・・・・10

 

呉・・・・・・7

 

蜀・・・・・・3

 

位です。

 

実は一刀達、自分達が何時の間にかお金持ちになっていたことを余り理解していません。

 

逆に自分達は貧乏で、他の国は隠し財産あるだろと思い我武者羅に働いてます。

 

 


 
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