No.105013

真・恋姫無双 魏End -Re:TAKE 12_2-

遅くなりましたが、
Re:TAKE 12-2話更新しました!!

読んで頂ければうれしいですよー♪

2009-11-03 19:12:11 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:10414   閲覧ユーザー数:8058

 

 

 

華琳「明日出掛けるわよ、一刀」

 

一刀「いきなりだなっ!?」

 

華琳「明日あなたも休みでしょう?」

 

一刀「そうだけど・・・・・・」

 

華琳「なに? 私と出掛けるのが嫌なの?」

 

一刀「そんなことない! 嬉しいけど・・・・・・、なにが目的なのかなと」

 

華琳「そうね、本と服を見て、何か美味しいものが食べたいから、案内して欲しいのよ」

 

一刀「そういうことなら」

 

華琳「じゃあ明日迎えにくるわ」

 

 

 

 

 

 

一刀との約束は取り付けた、次は・・・・・・秋蘭ね。

 

・・・・・・自室にはいないようだけど春蘭の部屋かしら。

 

華琳「春蘭、秋蘭はいる?<ガチャッ>」

 

春蘭「か、華琳しゃまっ!?」

 

秋蘭「むぅ。 何か御用でしょうか?」

 

春蘭が変な格好で固まっているけど・・・・・・、

背中に何か隠しているわね・・・・・・、ああ私の人形か。

 

華琳「あなた達が、私の為の服を隠しているのは知っているわ」

 

秋蘭「むぅ」

 

春蘭「なぜそれをっ!?」

 

ふぅ馬鹿ね・・・・・・、あなた達のことで私が知らないことがあるわけないでしょう。

 

華琳「それを全て出しなさい」

 

秋蘭「理由を伺っても?」

 

華琳「新しい服が必要になったということよ」

 

秋蘭「御意(ふふふ)」

 

納得したのか秋蘭が服の入った箱を出してくる。

・・・・・・目が笑っているように見えるのは気のせいかしら。

 

 

それにしても・・・・・・。

 

 

華琳「・・・・・・」

 

秋蘭「これで全てです」

 

 

持ってることは知っていたけどこれほどとは・・・・・・、驚いたわね。

 

 

 

 

 

 

秋蘭にも手伝ってもらっていろいろあわせてみたけどどれもパッとしない。

あの"せいふく"に勝てるものでなければ・・・・・・。

 

あら? あの禁と書かれた箱は・・・・・・。

 

 

華琳「秋蘭アレは? まだ見ていないわよね?」

 

春蘭「!! あ、アレは私と秋蘭で禁じ手にした・・・・・・」

 

秋蘭「姉者っ!」

 

華琳「禁じ手・・・・・・?」

 

 

それほど似合わないモノだったかしら? ちょっと興味があるわね。

 

 

華琳「出しなさい」

 

秋蘭「ですが・・・・・・」

 

華琳「もう一度だけ言うわ、出しなさい」

 

秋蘭「・・・・・・御意」

 

秋蘭が開けた箱の中を見て驚いたわ・・・・・・。

 

秋蘭「北郷の案で作らせた特注品です」

 

華琳「これよっ!!」

 

 

とうとう見つけた・・・・・・。

見てなさい、一刀!!

 

 

それと春蘭、いつまでその格好で背中のモノを隠してるのかしら。

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・・」

 

華琳「なんとかいいなさいよ/////」

 

はじめて着る一刀の国の服だから少し恥ずかしいのだけど、

私の今日の服は昨夜秋蘭達からもらってきたモノだ。

 

秋蘭が聞いた一刀の話だと"きゃみそーる"というものらしい。

ちなみに普段巻いている髪も下ろしている。

 

一刀「あ! ご、ごめん! あまりに可愛かったものだから、つい見惚れてた/////」

 

華琳「ば、馬鹿! 何言ってるのよ/////」

 

一刀「(春蘭と秋蘭が禁じ手にした理由がわかったよ)」

 

華琳「?」

 

一刀「いや、なんでもないよ」

 

一刀が笑って、左手を差し出す。

 

一刀「じゃあ、行こうか」

 

少し頬が熱くなっているのを感じながら、私は一刀の手をとる。

 

華琳「今日は期待しているわよ?」

 

一刀「りょ、了解」

 

華琳「楽しみにしているわ♪」

 

 

 

 

 

 

並んで街の大通りを歩くと、すれ違う人が皆私達を振り返っていた。

やっぱりおかしいのかしら・・・。

一刀には褒められたとはいえ、少し恥ずかしいわね。

 

一刀「(うわっ、みんな見てるなぁ・・・。 可愛いもんな~///)」

 

 

旦那「おうっ! 御使いのにーちゃん、今日はエライべっぴんさん連れてるじゃねぇーか」

 

一刀「おっちゃん」

 

旦那「なんだんなんだ、また新しいコレかい?」

 

そう言って小指を立てる店主を見て一刀が慌てている。

 

一刀「おっちゃんっ!(まずいぞ、華琳だって気付いてないのか?)」

華琳「かずと・・・?(新しいとはどういうことかしらね?)」

 

旦那「まったく曹操様や将軍様達に見つかったらどやされるぞwww」

 

一刀「駄目だって、おっちゃんっ! (ああ~、やっぱり気付いてないよ)」

華琳「(もしかして私が曹操だと気付いてない・・・?)」

 

一刀「だから、この子が曹s<グシャッ> 痛っ!? なにするんだよっ!?」

華琳「いいから、黙ってなさい」

一刀「一体どうしたっt・・・、はい」

 

一回で理解しないのならもう一度踏んであげましょうかと睨むと、一刀は大人しくなった。

 

旦那「?」

 

おばちゃん「うるさいねぇ、どうしたんだい?」

 

店の奥から恰幅のよい女性が出てくる。

 

おばちゃん「なんだい、御使い様かい」

 

おっちゃん「おお、にーちゃんがべっぴんさん連れてきてるんだよっ!!」

 

おばちゃん「どれどれ、っ!?」

 

女性は私が曹操だと気付いたようなので、

一刀と店主に気付かれないよう唇に人差し指を当て、女性に合図をする。

 

おばちゃん「・・・、なるほど」

 

一刀&おっちゃん「?」

 

私の仕草から何を思いついたのか店の桃を2つ手渡しながら、

 

おばちゃん「持っていきな! あたしからの餞別だ♪」

 

おばちゃん「(そう簡単にはバレないと思いますよ)」

 

手渡す際に囁き、笑顔を見せる。

 

華琳「っ!?/////」

華琳「あ、ありがとう/////」

 

一刀「いいの? ありがとうな、おばちゃん」

 

果物屋の夫婦に礼を言い、また大通りを歩く。

 

一刀「いや~、焦ったよ。 おっちゃん達華琳に気付いてないんだもんなぁ」

一刀「でもなんで名乗らなかったんだ?」

 

私は答えに迷い黙っていると不審に思ったのか、一刀が私の顔を覗き込んでくる。

 

一刀「どうしたんだ、華琳? 顔が赤いぞ?」

 

華琳「っ!?」

華琳「お、女の顔を覗き込むなんて無礼よっ!」

 

一刀「お、おう? ごめん」

 

華琳「・・・、罰を与えるわ」

 

一刀「ええっ!? 早くないか!?」

 

華琳「うるさいっ! これが罰よ」

 

そう言って、一刀の左腕に自分の右腕を絡める。

 

一刀「っ!? か、華琳さん・・・?」

 

華琳「今日は一日こうしていなさい/////」

 

一刀「お、おう/////」

一刀「(だぁーーーっ!! 可愛いんですけどっ! 可愛いんですけどっっ!!)」

一刀「じゃ、じゃあ行こうか?/////」

 

なんとか平静を保ちながら一刀が言う。

 

華琳「ええ/////」

 

一刀「いや~・・・、なんかデートみたいだな」

 

華琳「でーと?」

 

一刀「うん。 俺の国では恋人同士で出掛けることをデートっていうんだ」

 

華琳「恋人同士・・・/////」

 

 

 

 

 

 

一刀「この先にさ、新しい甘味処ができたんだ」

 

華琳「へぇ~。 それは初耳ね」

 

一刀「開店直後から長蛇の列ができてるくらいなんだけど」

一刀「店主と仲良くなってね。 席を予約してもらったんだ」

一刀「だから待たずに入れるよ、まぁ裏口からだけどね」

 

華琳「じゃあ、そこに行きましょう」

 

 

 

 

 

一刀に案内され甘味処にきたけど、たしかに長蛇の列ができていた。

 

華琳「ふ~ん。 たしかに人気があるようね」

 

一刀「うん。 俺もまだ食べたことがないからどんなモノが出てくるのかは知らないんだけど」

 

華琳「何故店主と親しくなったの?」

 

一刀「ん? 店主が極度の方向音痴らしくてね」

一刀「自分で買い物に行きたがるのに、迷子になるから警邏中に道案内したりしてたからさ」

 

華琳「・・・・・・」

 

一刀「どうした? 華琳」

 

華琳「店主って・・・・・・女性でしょ?」

 

一刀「そ、そうだけど」

 

華琳「・・・・・・優しいのね~#」

 

一刀「む、別に女性だからってわけじゃないぞ」

一刀「街の人達と積極的に関わって、親交を深めるのも警備隊の任務の一環にしてるからな」

 

華琳「まぁいいわ。 入りましょうか」

 

将や兵になるべく民とふれあうように奨励したのは私だ。

そうすることが国の繁栄に繋がることは以前の外史で経験済だったから。

 

だけど・・・・・・、イライラする。

 

 

店員に案内され通された個室で待っているとほどなくして菓子が運ばれてくる。

 

華琳「へぇ・・・・・・」

 

盛り付けは合格、さて味のほうはどうかしら。

 

華琳「美味しいわね」

 

これは味のほうも合格ね。

 

一刀「うん。 これは人気がでるわけだな」

 

 

 

 

 

 

二人で舌鼓を打っていると、

 

女性「失礼します」

女性「本日はお越しいただきまことにありがとうございます」

 

一刀「華琳、こちらが店主さんだ」

 

女性「お初にお目にかかります、曹孟徳様。 北郷様には日頃から大変お世話になっております」

 

そう言い、深々と頭を下げてくる。

若い・・・・・・そして美しいわね、城の厨房に欲しいところだけど。

 

華琳「これはあなたが? とても美味しかったわ」

 

店主「ありがとうございますっ!!」

 

私が賛辞の言葉を送ると店主が本当に嬉しそうな笑顔をみせる。

むむ、ホントに城に欲しいわね。

 

店主「曹操様に私の料理を食べていただけるなんて感激ですっ!!」

 

それにしてもどこかで見たことのある顔・・・・・・いえ表情かしら?

 

一刀「・・・・・・」

 

華琳「あなた私の城の厨房で働く気はない? これほどの腕なら歓迎するわよ?」

 

店主「・・・・・・、申し訳ありません。 お気持ちは大変嬉しいのですが」

 

あら? 飛び付くと思ったのに・・・・・・。

 

華琳「理由を聞いても?」

 

店主「今はこの陳留に店を出させていただいていますが、もっといろいろな土地の料理を勉強したいのです」

店主「曹操様のもとで働けるなどそれこそ夢のようですが、申し訳ありません」

 

華琳「そう・・・・・・残念。でも立派な志ね」

 

店主「あ、ありがとうございます!」

 

華琳「では私がこの大陸を平定したら、さらに美味しいモノを食べさせてくれるということよね?」

 

店主「は、はいっ!!」

 

華琳「じゃあ、精進なさい。 楽しみにしているから」

 

 

そのあと、店主が何度も何度も礼を言いながら部屋を出て行くと、

今まで黙っていた一刀が不意に声を上げる。

 

一刀「ああ! あの目、桂花に似てるんだっ!」

 

たしかに・・・・・・、あの私を見る目は桂花と同じだったわね。

 

一刀「ってことは店主もソッチ系なのか・・・・・・」

 

なんか不愉快な発言だわ。

 

華琳「残念そうね? 一刀」

 

一刀「だからそんなんじゃないって・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

一刀「華琳・・・・・・、服ってもしかして・・・・・・」

 

華琳「もちろん下着だけど♪」

 

ホントは下着ではなく衣服を見にいくつもりだったのだけどね。

さっきの発言が不愉快だったから。

 

一刀「ううぅ・・・・・・、どこを見てても罪悪感が・・・・・・」

 

 

さぁ、楽しみましょうか♪

 

 

 

 

 

 

一刀「ううぅ・・・・・・、この世界に来て一番ツラかった・・・・・・orz」

 

華琳「あら、私は楽しかったけど♪」

 

一刀「はぁ、女物の下着しかない店なんて生まれて初めて入ったよ」

 

華琳「あら、天の国の女性とその"でーと"とか行かなかったの?」

 

一刀「ないな。 仲の良い子とかはいたけど、デートするような仲じゃなかったし」

 

華琳「そ、そう/////」

 

一刀「ん? どうした華琳?」

 

華琳「なんでもないわ/////」

 

 

"でーと"は恋人同士がすることだと言っていたから、

一刀は天の国に思い人がいるということはないようね。

 

 

一刀「次は本屋か・・・・・・、もう少し行ったところに結構品揃えのいい店があるよ」

 

華琳「ならそこにしましょう」

 

 

 

 

 

たしかに店内も広くて種類が豊富ね。

 

 

一刀「お目当ての本あるかな?」

 

華琳「欲しかった本は見つけたわ」

華琳「でも、他のも見たいから奥へ行ってみましょう」

 

一刀「了解」

 

華琳「このあたりは医術関係ね・・・・・・」

 

一刀「医術にまで興味があるのか?」

 

華琳「あら、おかしい?」

華琳「知識は使わなければ無駄だけど、知らなければ使えないわ」

 

一刀「たしかに・・・・・・、っ!!」

 

華琳「? どうしたの?」

 

一刀「いや、なんでもない!!」

一刀「("女性を虜にする房中術"っていわゆるアレですかっ!?)」

 

一刀が見ていたのは・・・・・・なるほど。

 

華琳「"女性を虜にする房中術"ねぇ・・・・・・、この種馬」

 

一刀「<グサッ!!> な、なんだよその種馬ってのは! なんだか随分心に突き刺さるんですがっ!」

 

華琳「まぁ、あなたがどこの誰を虜にしてもいいのだけど」

華琳「罪を犯すようなら首を刎ねるわよ」

 

一刀「いや、虜にするのが前提で進めないでくれよ・・・・・・」

 

 

まったく・・・・・・自覚がないっていうのが厄介よね。

どうせそのうちあの子達全員と関係を持つクセに・・・・・・。

・・・・・・!!

 

 

華琳「一刀、その本の隣の本を取ってもらえる?」

 

一刀「ん? これか?って、ええっ!?」

 

華琳「早くとりなさい」

 

一刀「いや、だって・・・・・・。 "男性を下僕にする房中術"なんだけど」

 

華琳「そうよ?」

華琳「私が男に興味があるのがおかしいかしら?」

 

一刀「い、いや、おかしくはないけど・・・・・・」

 

 

・・・・・・これはヤキモチ焼いてくれてるわよね?ね?

ホントは一刀以外の男に興味なんてないのだけど、種馬にはいい薬よね。

 

 

 

 

 

 

一刀「あっ! そうだ」

 

帰り道で思い出したように一刀が声を上げる。

 

一刀「忘れるとこだった。 これ貰ってくれるかな」

 

そう言って差し出されたのは紫金の石が嵌め込まれた首飾り。

 

華琳「これは?」

 

一刀「この間の食事のお礼かな」

一刀「まぁ、単純に華琳に似合いそうだったってのもあるけど」

 

華琳「そ、そういうことなら貰ってあげなくもないわ/////」

 

貰った首飾りを首にかけ、改めて石を見ると鮮やかな紫色に輝いていて美しかった。

 

華琳「綺麗・・・・・・」

 

一刀「気に入ってもらえたかな?」

 

華琳「ええ♪」

華琳「これ一刀が選んでくれたの?」

 

一刀「ああ、凪と街を見て回ったときに見つけてさ」

 

華琳「凪と? まさか凪の目の前で買ったんじゃないでしょうね?」

 

一刀「い、一緒にいるときに買ったけど・・・・・・」

 

はぁ・・・・・・、なんでコイツはこういう時に鈍感なのかしら?

 

華琳「いい一刀?」

華琳「慕っている人が自分といるときに他の女の話をしていたら気分悪いと思わない?」

華琳「ちなみに私はイヤよ」

 

一刀「そういうモノか?」

 

華琳「そういうモノよ」

 

一刀「ん、了解。 今度から気を付けるよ(今日は・・・・・・大丈夫だよな)」

 

 

 

 

一刀「今日はどうだった? 楽しんでもらえたかな?」

 

華琳「ええ、まぁまぁね」

華琳「美味しいものは食べれたし」

華琳「下着選びもほどほどに躾けられたし」

 

一刀「あれでほどほど・・・・・・ですか?」

 

 

・・・・・・よっぽど辛かったようね。

 

 

華琳「良い本も見つけたし」

 

一刀「本って・・・・・・(男性を下僕にする房中術、結局買ってたよな)」

 

 

ちょっとからかい過ぎたかしら?

・・・・・・このまま誤解されるのもちょっと・・・・・・ね。

 

 

華琳「勘違いしているようだから言っておくけど、別に実践するわけじゃないわよ」

華琳「興味本位で買ってみただけだし」

 

 

今のところわね/////

 

 

一刀「そ、そうなんだ。 安心したような、残念なような・・・・・・」

 

華琳「あら、ならこれから私の閨であなたで試してあげましょうか?」

 

一刀「いいっ!?」

 

華琳「冗談よ」

華琳「でも、あなたがもっと"良い男"になったら考えてあげてもいいわよ?」

 

一刀「はははっ、じゃあ呼んで頂けるように頑張りますか」

 

 

 

 

 

 

あとがき的な

 

 

ちょっとだけお久しぶりで、

Re:TAKE 12-2話更新です。

 

今回は華琳様とデート編です。

華琳様とデートといえば、一刀の気の多さにヤキモキする華琳様に萌えるっ!

ということで、そんな様子を書きたかったんですがどうだったでしょうか?

 

日々少しずつ書いてたので、

なんか話の繋がりが微妙な気がしますがそこはご容赦を。

 

 

一応、12-3話も書いてますが、

まだちょっと忙しいので更新は遅くなるかもです……orz

 

 

読んで頂きありがとうございました!!

 

 


 
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