さて、一方その頃。
駅前アーケード街と並行する路地に小さな古びたアーケード街がある。
ここは天空仲通り商店街。
日用雑貨の店や食料品の店が並ぶこの区画は、
洒落たカフェが入っている駅前アーケードとは少し趣が違う。
昔ながらのお店が軒を並べているのだ。
まるで昭和で時が止まっているかのようなどこか懐かしい雰囲気の店先で
買い物をしている一団が。
「ボス、これだけ買えば年越しは十分ですよね~」
ミノタウロス娘のデュカ・ヴェリーナ。
「ああ。毎年の恒例行事だからね…カオス団としても新年は祝ってやらないとな」
答えるはカオス団首領のルグナル・ガルシオーネ。
「…にしても」
ルグナルはデュカの顔を、そして身体を見回す…。
「…着物でも買ってやろうかねw」
「ちょ、何言ってんすか」
「来年は丑年!つまりお前の年だ!派手なの選んでやるよw」
「えーw」
「着物の女性が相手とあれば本気出しちゃうジョンw」
「ワシもやりがいがあるというものぢゃヒョヒョヒョ」
「お前らは本気出さなくっていいんだよー!www」
傍らについてきていたジョン・スライムとキノコ法師がはやし立てる。
それを見ていたデュカは顔を真っ赤にしてしまう。そんなやり取りを見ていたルグナルもどこか笑顔だ。
「…さてと、あとは正月飾りでも見ていくかね。せともの横丁へ行くよ」
年越しの準備を進めるカオス団が、せともの横丁で出会ったのは…?
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前回:https://www.tinami.com/view/1049512
ルグナル:https://www.tinami.com/view/778543
デュカ:https://www.tinami.com/view/813690
ジョン:https://www.tinami.com/view/946744
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