No.1048004

ギュス様、あけびを取ってきたよ

フィニー王国の王位継承者として生まれたギュスターヴ13世は、術の力の源泉たるアニマを一切持たない術不能者であったために母ともども王国を追放され、失意のうちにすさんだ日々を過ごしていた。
だがある日、素行の悪さを見とがめた母に説教されたことをきっかけに、術が使えない鳥が筋肉の力だけで自由に空を飛んでいるということに気づき、「筋肉はすべてを可能にする」との信念を持つに至る。
その後の彼はひたすら筋力の鍛錬にいそしみ、術が使えないながらもその鍛えられた筋力のみでサンダイルの覇者にのし上がった彼は、鋼鉄のように鍛え上げられたその筋肉をもって「鋼の13世」と呼ばれるようになった。
〜民明書房「フィニー王国興亡史」より〜

2020-12-08 08:46:40 投稿 / 1600×1280ピクセル

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