殺人鬼は人間であったが、この世界に送りこまれる罪を犯したのである。
その殺人鬼・樹里がこの世界に送り込まれたのは、12歳の時である。
その世界で、樹里には友達がいた。
彼の鬼・奏である。
黒いシルクハットに、黒マントともかく、黒ずくめだった。
胸は平たんであり、男性的な魅力があった。
樹里は言う。
「私が人を殺したのは、7歳の頃。
父子家庭だった。
ある時何故か、お父さんが包丁を片手に襲ってきたので、その包丁を取り上げて、お父さんを刺した。」
ただ、むかんみに、話す。
奏は
「そう。」
と聞き流す。
樹里は、赤毛の短髪、目にかかる様な左髪から顔中央をカーブする赤毛、単調な左右の髪型。
胸は大きく、歳は16であった。
「・・・・・・・・私は殺人鬼を怖がる人しか知らないけれど、あなたは違うみたいね。」
「殺人鬼は人間だから、怖くないの。」
「・・・・・もしかして、鬼?」
「ハハハ、さあね。」
初対面だとこういう会話なのである。
奏は言う。
「私は17歳だけど、名前は?私は奏。」
「16歳。名前は樹里。」
少々、女の子である様な気配がしないのだが、樹里は、煌びやかな和服を持っており、羽織っている。
「よろしく。」
「よろしくー。」
こうして2人は出会うのだった。
はっきり言うのが、奏、鬼であり、女の子っぽく、のんびりしているのが、樹里である。
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鬼とは残虐、哀しさを現わしている。
神は鬼を顧みられるか?
人間を顧みられるか?
鬼か人間か?どちらかしか救われない。
だから、両者は共存するのである。