翔悟「なっ!!おいおい、冗談だろ?」
俺はいきなりのことでそう返すしかなかった・・・
だってそうだろ?
いきなり変な所に飛ばされていきなりこの世界を収めろとか・・
それに収めないと俺たちの世界がなくなるとか・・
はっきりいって意味不明だ。
俺たちはただの学生だった。
戦争だってドラマや映画、違う国で起こってる事をニュ-スで
見たことしかない。
そんな俺たちが世界を収めろだって??
俺はかなり混乱していたが一刀は違ったらしい・・
一刀「それは俺たちに可能な事なの??
戦争も知らないし政治もニュースで見てる程度・・
それに武術もスポーツでやってただけだから戦いの役にたつとは思えないし・・
だったらそれこそどっかの国の強い傭兵とか政治に詳しい議員の人とかを
呼んだ方が良いとおもうんだけど??」
冷静にそんな事を言っている。
でも一刀の言っていることももっともだと思った
こんな学生よりも全然使える人など山ほどいるのだ
なぜその中で俺たちだったのか・・
当然の疑問である。
一刀「それにさっきは翔悟が起きてから詳しく話すって言われたから
聞かなかったけど俺たちの世界が破滅するのとこの世界を
収めるのとどういう関係があるの??
俺にはよくわからないんだけど??」
これももっともだ。
収めないと消える・・
その関係がよくわからない。
俺は冷静な一刀にたいして
翔悟「お前・・以外と頭回るんだな・・
その女のあまりの衝撃発言で一瞬俺の中で
時間がとまったぞ??」
それにたいして一刀は苦笑いを浮かべ答えた
一刀「いや、俺も最初聞いた時はかなりビックリしたし
正直信用できなかったんだけど考えても仕方ないし
翔悟が起きるまでに聞く事だけでも考えておこうかと思ってね。
それを今聞いてみただけだよ。
それに・・・」
翔悟「それに?どうしたんだ?」
一刀「それに俺たちなら出来る・・
そんな気がするんだ・・」
俺は一刀のその言葉に衝撃を受けた
俺の知ってる一刀はそんな無責任な事言う奴じゃないし
それに正直武術においても俺よりはるかに弱いし
ましては政治などにかなり詳しいとも思えない
それに一刀は俺の一番嫌いな言葉を知っているはずだ
そんな事を言った一刀に軽く怒りを覚えた
翔悟「一刀・・お前は何を根拠にそんなことを言っているんだ?
なら仮に俺たちがこの世界を収めようと立ち上がったとしよう・・
そうすれば戦いにも参加することは必然になる・・
その過程で人はたくさん死ぬだろう・・
仲間になってくれる人もいるだろうし天の御使いを名乗れば
人も集まるだろう・・
だがその集まってくれた人たちみんな守れるのか?
俺には無理だろうな。
目に見える人々は守れるだろう・・
だがそれ以外は?
お前には守れるというのか?」
それを言い終わると一刀は真剣な顔で俺に問いかけてきた
一刀「よく考えてみてくれ。俺たちにはこの世界の知識がある
簡単にいえばこれから起こる事が分かるんだ
だから争いも事前に回避できるかもしれない。
それに俺たちが収めるために国を作る必要はないんだ・・
さっき彼女がいっていただろ?
これから来る人に仕えて一緒に収めろってさ。
ってことはその人たちが道を間違えないように
見守って、天の知識とか言ってさ、未来の知識を・・
俺たちの国の制度とかを教えてあげればいい。
そうすれ今ほど争いのない国を作る手助けができるんじゃないかな?」
こいつは・・
やっぱり俺の知ってる一刀だな・・
よくよく考えてみればこいつは無責任な発言をするやつじゃない
俺も頭に血がのぼり過ぎていたな
翔悟「・・悪い・・少し頭に血が上っていたようだ・・
そうだなお前の方針は悪くない
道を間違えないように見守り・・
そして導いていく・・
・・っと今結論を出す前に、
さっきの一刀の質問に答えてもらえるか?
それ次第だな・・それでいいか?一刀?」
一刀は俺の問いに対して首を縦に振った
少女「いいでしょう・・それではまずあなたたちが選ばれた理由・・
これは一刀さんにあります。
なんせこの世界はあなたの作った世界なんですから・・」
その発言に一刀と俺がどいうことだ?と聞こうとしたら「最後まで聞いてから・・」
といわれたので黙って聞く事にした。
「一刀さん・・
あなたは古い鏡を学園で触った事はありませんか?」
それを聞いた一刀は
一刀「確かに触った事はあるけど・・
それとなんの関係が??」
少女「それが今回の外史の発端です・・そしてこの外史以外にも外史があります
いわば並行世界がいくつもあるのです・・そしてあなた・・
といってもいくつもの並行世界のあなたですが、外史を収めてきた
ですが今回で最後です。ここで世界を収めた場合すべての外史が統一され
ひとつの世界として完成されます・・
ですがここでこの世界を収めなかった場合・・
簡単に言えばパズルのピースが足りずに完成してない・・不安定な状態になります
そして不安定な物は徐々にですが崩れてしまいます。
そしてすべてが崩れた時にこのバラバラになった外史を処理しきれずに正史に流れ込み
正史は崩壊してしまいます。
それを止めるために私たちは存在します
最初のころは一刀さんを・・その外史の発端者を殺してしまえば外史は崩壊して消滅・・
それだけだったのですがもうこの外史たちは大きくなりすぎました・・
もうそんな簡単な事態ではなくなっています
そして翔悟さん・・
あなたが呼ばれた理由は一刀さんのもっとも信頼が置ける友だからです
ほかの世界では一刀さん一人でしたがやはり寂しいのでしょう・・
大きくなりすぎた外史は正史に影響する事があります。
他の外史の一刀さんの寂しいとか友達に会いたいとかの想いが今回は影響したんだと
おもいます
一つ一つは小さな思いでもかさなれば大きいものになります
ですから今回は完全に巻き込まれた形になります」
一区切りおいてから
少女「これが二つの質問の答えですが質問はありますか??」
あまりのスケールの大きい話にもうおれは若干の諦めを覚えていた・・
翔悟「・・簡潔にするとこの世界を必ず収めないといけなくて
選択肢はYESかハイしかないと言う解釈でいいか?」
そう尋ねると少女はかなりいい笑顔で「はい!!」と元気よく答えた・・
翔悟「はぁ・・」
俺が呆れと諦めのため息を吐いたときだった。
何かを考えていた一刀が不意に顔を上げ
一刀「・・ちょっとまって
翔悟は完全に巻き込まれてここにいるんだろう?
だったら翔悟は今帰ることは可能なんじゃない?」
ふとそんな事を口にした
少女「そうですね・・
それこそ翔悟さんだけじゃなく一刀さんも可能ですよ。
まぁ一刀さんには強制的に残ってもらうとして・・
どうします?あなただけでも帰りますか?」
翔悟「はぁぁぁ・・」
盛大にため息をついた俺を一刀が不安げに見ている
そんな姿をみて俺は笑いをこらえていた
翔悟「・・こんな乱世にこいつ一人置いていけるか?
それに俺はコイツの従者なんだろう?
ならばその役割をまっとうするまでだ。
だからそんな不安そうな顔するなよ?
主どの?」
俺がからかったように言うと
一刀「別に不安そうな顔なんかしてないよ!!
後主どのとかやめろ!!
気持ち悪いから!!
まぁ・・ちょっとはうれしいけどさ・・
・・ありがとな・・」
最後の方は消え入るような声だった
翔悟「ん・・最後の方がきこえなかったが?」
なんでもないと答えるのに「そうか・・」と答えてから
翔悟「ちょっとこいつに聞きたい事あるから席はずすぞ?
・・それから一刀・・」
なに?と首をかしげている一刀に・・
翔悟「・・どういたしまして」
それを言って少女とともに立ち去ると後ろから
一刀「なっ!?聞こえてるなら言えよな!?バカーーーーーー!!」
クスクスと笑いながら俺はちょっと離れた岩の影へやってきた
岩の影に付いた俺は
翔悟「もう聞きたいことは分かってると思うが
俺の能力はどこまで使える??」
そう乱世で生きて行くんだ
親父に禁止されていたが「本当に守りたい者がいるときに使え」
これが親父の口癖だ
多分親父も許してくれるだろう
少女「そうですね・・剣や弓の投影はだいじょぶだと思いますよ
宝具の投影は厳しいかもしれないですね 固有結界は絶対無理でしょうね・・」
ふむ・・まぁ剣や弓が投影できれば問題ないだろう。
翔悟「分かった・・あとこの能力はお前が俺に与えてくれたことにしてくれないか?
あと一刀に・・そうだな、逆刃刀をやってくれないか?
さすがに獲物なしじゃ心細すぎるからな」
こんな何でもありみたいな世界だ
こいつの与えた能力だといえば一刀も信じるだろう
少女「いいですよ。
どちらも了解しました
それとは別にこれをあなたに・・・」
そう言って俺に紅い服を渡してきた
彼女曰く同じ白い服じゃどちらが御使いか分からないかららしい
それに着替えて一刀と合流した
ちょっと落ち着いてから
少女「あなた方に武器を与えます・・
先に翔悟さん、こちらへ・・
ああ・・と頷いて彼女に近寄ると
そして少女が俺の胸に手を置いた
その瞬間彼女手が光り始めた
心の中に直接声が聞こえる・・・
少女「これで能力をあげた事にします・・・
あとちょっとですけど能力の強化もしときます
これで多少の無理は利くと思います・・」
ありがと・・心の中でそうつぶやきやがて光が収まる・・
少女「あなたには頭で想い浮かべた武器が現実に出てくる能力を与えました
でもこれは万能ではありません
よく構造を理解している物しかできませんし
普通の武器なら問題ないですが強力な武器は体に負担も大きいので
注意して使って下さい」
「了解だ・・」と短く答えたそして少女は一刀に向き直り
「あなたにはこれを・・」
少女の手が光はじめその光はやがて刀の形に集約された・・
少女「約束の武器です。」
そう言って一刀に渡す
一刀はそれを受け取り抜いてみた
それは見事な業物の刀だった
刃は逆刃にしてあるがあれならかなりの切れ味だろう・・・
それに鞘と柄が白い・・まさに御使いの武器って感じだ
少女「それではこの世界を・・・
この外史をよろしくおねがいします・・」
そう言って彼女は光の粒子になって行く・・
一刀「まって!!君の名前は!?」
もうほとんど消えてしまっている彼女は
「名乗る程の者じゃありません・・・
いずれ・・また・・」
そう言って彼女は完全に消えてしまった
行っちゃったか・・・と一刀は残念そうに彼女の立っていた場所を眺めていた
翔悟「いずれまたっていってただろう??
それより・・」
そういって俺は目を瞑り武器をイメージする
「-投影、開始-」
そうつぶやいて目を開けると手の中には見慣れた夫婦剣があった
一刀は「すげぇ」とかいって好奇心の目をむけていた
俺は無視して剣を胸の前でクロスさせひざまづいた
一刀はなにしてんだ?ときいてくるが・・・
翔悟「おれは、いや-衛宮翔悟-は、北郷一刀を主と認め貴方の剣となり楯となる事を誓おう」
これは俺なりの決意の証みたいなものだった
一刀「おれもこれから翔悟の期待に答えられるようにがんばるよ!!
改めてよろしくな!」
そう言って手をこちらに出してきた
俺も剣を置き手を差し伸べて硬い握手を交わした
-この誓いの儀から半刻後、俺たちが仕える事になる少女と出会うのだった-
あとがき
この後どうしよう・・・
勢いと友達の提案でやってしまった・・
後悔はしていない!!!ww
話は一応真恋姫の魏ルート崩してオリを入れて行く予定ですけど
私文才乏しいので暖かい目で見てください
あと意見やここおかしくね?みたいなのはバンバン
コメントください!日々勉強精神でがんばりますんで!!
次は原作キャラ結構出ると思うんで次回もよろしくお願いします
近いうちにキャラ設定上げますんで
ではまたまた~
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思い付きでかき始めたんですが
かなり未熟者なので意見等があったら
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