――俺は彼女を諦めるつもりはない
「本気なの一刀?」
華琳の鋭い目が俺に向けられる
「ああ……新しい北郷隊を作って、その部隊に風を補佐としていれてほしい」
無理な願いなのはわかっている
でも、こうでもしないと風は俺に会ってくれない
「その言葉の意味……風をずいぶん気にしていると考えていいのかしら?」
俺は頷く
華琳はそれでわかるはず。俺の本当の意思を……
「いいわ。認めましょう」
周りのみんなは騒ぐ
「でもこれだけは覚えておきなさい一刀。『けじめ』を必ずつけないといけないことを……」
華琳の言葉は重く心に響いた
新しい北郷隊
隊長……北郷一刀
補佐……程昱
役割は以前とは変わらず、兵達もすでに熟錬された人達で構成された部隊である
俺は息を呑む
――この中に風がいる
きっと風はこの前の話は知っているだろう
「……何、緊張してだ? 俺」
深呼吸をする
「風……」
俺の意思は変わらない
俺は風が好きだ
……絶対に、絶対に、風を振り向かせてやるぞ!!!!
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