――人は決して『平等』にはできない
それは幻であり、一時的でしかない
彼もまた人間
キッカケがあれば、考え方も変わるし心も変わる
これはそんな物語
ほんの少し前、俺は消えかけた
だけど完全ではない
だから元どうり
その後、俺はある少女が気になっていた
猫と遊ぶ少女
あの時と同じ場面
デジャブだろう
だがこの場面にも何か意味があるのだろう
「また、猫を人にして遊んでいるのか? 風」
彼女はのほほんとした顔をしつつ俺の方に顔を向ける
「まぁ~暇つぶしですね~」
ドックン
音が鳴った
彼女はこんなにも可愛かったのか?
「……顔が赤いですね~。どうしました?」
不意に顔を隠してしまう
「なんでもない」
何でもなくはない
「ふふっ……」
ドックン
また鳴る
彼女の笑顔が可愛い
俺は二回目の時、初めて知った
――俺は彼女に『本気』で恋をした……と
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