No.1024048

紅魔郷伝説フランドール 第一章 第二話

小説の人さん

咲夜が”フランドール”と邂逅する話。

2020-03-26 15:26:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:813   閲覧ユーザー数:813

 

咲夜は、紅魔館から飛び出た。

咲夜は、心象として、黒々しい心象を持っていた。それは悪。感情である。サタンの深みとも言われるその感情は、快感ではあったが、愛の様ではなく、愛と勘違いする人もいるらしいが、全く逆の感情であった。

悪は、咲夜としては主軸としている感情であった。つまり、それを生活の基本にしているのだった。

しかしながら、一度、レミリアにその感情を悟られた事があった。憐憫をレミリアに垂れられ、咲夜は恥ずかしい思いをした。その後は、あまりレミリアの前では出していないが、こうして、紅魔館を出る時には、思う存分出すのだった。

空を飛んでいると、暗闇が空を飛んでやってきた。

咲夜は、臆せず暗闇に突っ込むと、中に少女がいた。

ルーミアである。

ルーミアは、「こんにちは、咲夜」と挨拶した。

咲夜は驚いて、「知的そうなルーミアみたいね」と評価した。

ルーミアは、黒い肩までしかないドレスと下に白い長袖の服を着ており、黒いスカートを履いていた。

金髪の赤いリボンを左に付けていた。

「否、私は“フランドール”。紅魔郷伝説の化け物よ」

「化け物?少女にしか見えないけど」

「私はルーミアみたいに見えるけど、実際は化け物なの」

「そう」

咲夜は納得しなかったが、とりあえず会話を打留めにした。

「あなたには、懐かしい邂逅がその内ある」

「前メイド長の事?予言なんてするの」

「けれども、残酷な邂逅もある」

「残酷な?」

「私の同類“フランドール”との出会い」

「そう」

これも打留めした。

「じゃあ、これで」

「私も最初から用はなかったから、これで」

「あなたはどうするの?」

「私はレミリアお嬢様に付いていけばいい」

「あなたの忠義がどうか救いと成る様に」

「神に祈るの?」

「あなたの為に祈るの」

「そう、ありがとう」

 

 
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