私の実家に着くと、北郷は物珍しいものを見るように辺りを見回しながら、私に訪ねてきた。
「ここが、荀彧の家?」
「そうよ。あ、ここまで来たら、もう襲われる心配もないだろうから、私の周り十歩以内には近づかないでね」
野盗たちから逃げているときは、もしもの時のための護衛として必要だったけど、ここまで来たら、もうそんな必要もない。
私がそう答えると、北郷は少し苦笑しながら、はいはいと答えた。その後も、屋敷が珍しいのか、柱や壁、それに庭などの方を見ていた。
そんな北郷は放っておいて、家のことを任せている侍女たちにしばらく滞在した後、また家を離れる旨を伝えた。客人も滞在するのかと聞かれたから、すると答えた。
「ちょっと、あんた!べたべたと家中に指紋つけるんじゃないわよ!」
侍女に指示を出してから戻ってくると、広間に居た北郷が、見ているだけでは物足りなくなったのか、柱や壁を触っていた。
「あぁ、ごめん。漫画とかでしか見たことなかったからさ」
漫画というものが何のかはよく分からなかったけど、とりあえず今後のことを話すために北郷を椅子に座らせた。
「さて、あんたにはこれらしばらくこの家に住んでもらうわ。未来から来たんだったら、行くところもないんでしょ?」
話の内容が内容なだけに、部屋の戸を閉めて外に話声が漏れないようにしてから、私は北郷の向かいに座った。向かいといっても、16人ほどの人が一度に座ることができる長机の端と端だけど。
「まぁ、確かに行くところなんてないな」
私が机の端に座ったのがおもしろかったのか、北郷はそう言って少し笑った。
「とりあえず、私もしばらくはここにいるけど、あんたもここにいなさい。衣食住は提供してあげる」
そう言うと、北郷は少し驚いた顔をした後、すっと頭を下げた。
「よろしくお願いします」
言い終えると、北郷は頭をあげた。
「その代わり、少なくとも、今から私のいうことはだけは守ってもらうわ。……いい?」
「まぁ、内容にもよるけど、衣食住を提供してもらえるんなら、ルール……いや、規則には従うよ」
北郷が答え終えるのを待ってから、私は話を始めた。
「あんたが未来から来たということは、私以外の者たちに悟られないようにしなさい」
「……それは、他の人にばれたら、俺が殺されかねないから?」
少し真剣な表情になった北郷がそう聞いてきた。その言葉に少し驚いた。
(こいつ、バカではないみたいね……)
北郷は自分が持っている知識が、この世界においていかに危険なものであるか理解している。
「まぁ、そういうことね。だから今後、その変な服は着ないこと」
北郷が未来から来たことを隠すのは、単に北郷を危険から守るためじゃない。北郷が持っている知識は、使い方によっては国を崩すことができるような代物なのだ。そんな危険なものを垂れ流すなんて愚か者がすることだ。
「そんなに、変かなぁ?」
「あんたの居た未来では普通かもしれないけど、ここでは変な格好よ。後で侍女に言って服を用意させるから、それを着なさい」
自分の服を何度か見まわした北郷は、少し不満はあったようだが、分かったと言って了承した。
「今後、どうするかについては、おいおい伝えるから、とりあえず今日は休みなさい」
こいつの知識をどうするか。こいつ自身をどうするか。それらについて、今はまだ結論を出さないでおこうと思った。
「わかった。それじゃあ、遠慮なく休ませてもらうよ」
北郷が答えるのを聞いてから、私は侍女を呼んで、北郷を客間に案内させた。
私も自分の部屋に戻り、嵐のような1日を振り返りながら、これからどうしようか考えた。
「おはよう」
侍女に呼びに行かせた北郷が、そう言いながら広間に入ってきた。
「とりあえず、座りなさい。今、朝餉を用意させているから、それを食べてから今後の話をしましょう」
私がそう言うと、北郷は昨日と同じ席に着いた。私も昨日と同じ席に座る。
「失礼いたします」
侍女がそう声をかけてから、朝餉を運んできた。
「あ、ありがとうございます」
侍女たちが朝餉を運んでくるのを見て、北郷がそう言った。
「や、やめなさいよ。みっともない!侍女の子たちも驚いているじゃない」
私がそう声を上げると、さっきまで驚いておいた侍女たちが、クスクスっと笑った。
「……?」
私が恥ずかしさで、震えているのも知らず、侍女たちが何に笑っているのか理解できないかの様に、北郷は首をかしげた。
「あ、あなたたち!運び終わったんなら、はやく出て行きなさい」
「はい。申し訳ございませんでした」
侍女たちは少しニヤけながらそう言って、広間から出て行った。
――パタン
静かに扉が閉められると、北郷が不思議そうな顔で聞いてきた。
「何をそんなに怒ってるんだ?」
「あ、あんたのせいでしょうが!」
私がそう言っても、北郷はまだ首をかしげていた。
「ま、まぁいいわ。とにかく早く食べてしまいなさい」
対面に座っている奴に、まだまだ言ってやりたいことはあったけど、とりあえずは朝餉を食べてしまおうと思った。
「うーん。なんか引っかかるけど、まぁいいか。いただきます」
そう言って顔の前で手を合わせてから、北郷は朝餉を食べはじめた。
「あ。そういえばさぁ」
朝餉を食べ始めてからしばらくして、北郷が話しかけてきた。
「荀彧のマナってなに?」
「っ!――ケ、ケホンッ、ケッホン!」
北郷が突然、私の真名を聞いてきたから、びっくりして、軽くむせてしまった。
「あ、あんたなんかに!というか、男なんかに、真名を教えるわけないでしょう!?」
私は思わず立ち上がってそう叫んだ。
「な、何怒ってるんだよ。ていうか、そのマナってなんのことなんだ?」
「……あんた。真名を知らないの?」
「自然界にあるエネルギーっていう意味のマナなら知ってる」
「絵寝る義以?」
「あぁ、そっか。えぇっと、エネルギーっていうのは力のことだよ」
「だったら、初めから力って言いなさいよ」
「ご、ごめん」
北郷はそう言って頭を下げた。
「真なる名と書いて真名。真名っていうのは、その人物の本質を表すと言われている名。たとえ、真名を知っていたとしても、その人物が許した相手しか呼んではいけない神聖な名よ。っていうか、真名の意味も知らないのに、なんでいきなりそんなこと聞いてきたのよ?」
説明するのをふんふんと聞いていた北郷は、私の質問に答えた。
「さっき、侍女の人に『もう荀彧様から真名はいただいたのですか?』って聞かれた」
「なっ?!」
「真名ってのがよくわからなかったから、『いいえ』って答えたら、なんかすごく残念そうな顔されたんだけど」
「そ、そのことは、気にしないくていいわ」
少し顔を引きつらせながら、私はそう言った。
(色恋大好き女どもめ。あいつら、いつか辞めさせてやる)
荀家の侍女たちは、現在の当主である私の母親が雇っている形になっている。私の一存でやめさせることができない。
「とにかく、真名というのはそういうものよ。わかった?」
「あぁ。わかった」
北郷はそう答えると、食事に戻った。
「さて、それじゃあ本題に入りましょうか」
朝餉を終えて、侍女たちに食器を下げさせ(下げに来た侍女たちを睨みつけたのは言うまでもない)、お茶を運ばせた後、昨日と同じように部屋の扉を閉めてから、私はそう切り出した。
「まず……。あんたそれ読める?」
私は北郷の斜め前に置いてある本を指差した。
「……レ点と送り仮名をつけてもらえれば、なんとか」
本の中身を軽く見てから、北郷はそう答えた。
「つまりは読めないのね?」
「漢文の白文なんて、さすがに読めないよ」
北郷が何を言っているのかはあまり分からなかったけど、とりあえずは文字が読めないということで理解した。
「それじゃあ、次はその布に書いてある文章を見て」
本が置いてあった場所の隣にある布を指差してそう言うと、北郷は布を手にとって、それを広げた。
「……わからん」
北郷が答えるのを聞いてから、私は布を折り畳んで元の場所に置くように言った。
(どうやら、字が読めないというのは本当みたいね)
北郷が広げた布に書いてあった文章には『クズ、ゴミ、男なんてこの世からいなくなりなさいよ!』と書いておいた。それを広げたときに、あいつは全く表情を変えることなく、わからないと言った。恐らく、本当に字が読めないのだろう。
(これで、こいつが本物である可能性が少し上がったわね)
そんなことを思いつつ、私は話を進めた。
「確認しておきたいんだけど、あんたが私のことを知っていたのは、あんたが1800年後の人間で、私のことを歴史上の人物として知っていた。……そういう理解でいいの?」
「う~ん。細かくは違うけど、大まかにはそれで問題ない」
「そう。それなら、今より昔のことも、知っている?」
「今より昔っていうと、秦とか周とか殷のことか?」
「そうよ。あんたが知っているその辺の歴史と、私の知っている歴史が同じなら、あんたが知っているこれからの歴史が、事実である可能性が上がるわ」
私がそう言うと、北郷は少し考えてから、話を始めた。
その話は、私が知っている歴史とほとんど同じだった。殷が周に倒され、その周も長きにわたる戦乱の中で秦にとって代わられ、秦を打倒した後に項羽と劉邦が争い、その争いに勝った劉邦が漢を築いた。
「――そんで、漢がしばらく続くんだけど、途中で新って国に一回倒される。んで、そのあと光武帝って人が新を倒して、今の漢に至るって感じであってる?」
話を終えてから、北郷は少し不安そうにそう聞いてきた。
「えぇ。簡略化しすぎてる気はするけど、それであってるわ」
私がそう言うと、北郷は少し安心したような顔をした。その顔が何を示しているのかはさておき、こいつが持っている知識が、本物である可能性は大きく上がった。
「これで、あんたの持ってる知識が事実である可能性は大きく上がったわ。……さぁ、あんたの知っている、これからのことを話して」
昨日一晩考え、こいつの知っているこれからの歴史を聞くことに決めていた。
「あぁ~。そのことなんだけど、話を始める前に少し確認しておきたいことがある」
「……何かしら?」
北郷は少し大きめに息をすった。
「俺がこれから話す内容は、あくまで俺が知っている、俺の世界の歴史だ。この世界における歴史とは違う可能性が大きい」
「だから、それを確認するために、これまでの歴史の内容を確認したんじゃない!」
今までの話の意味をわかっていなかったのかと思うと、少し腹が立ってきた。
「いや。それはわかってる。……でも、少なくとも俺が知っている歴史と違う点が2つある」
「……それは何よ」
北郷は少し言い出しずらそうな顔をしたが、意を決したように話始めた。
「俺の知っている歴史では、荀彧。つまり君は、……その、男。なんだ……」
――ゾワッ
全身に寒気が走った。
(私が男?こいつは何を言っているの?頭がおかしくなったの?)
私がそんなことを思っていると、北郷が話を続けた。
「2つ目は、俺の居た世界には真名なんてものは存在していなかった。まぁ、これは歴史文書に真名が記載されていなかったってだけかもしれないけど、俺の居た世界で、この大陸にある国、その国は中国っていうんだけど、中国の風習として、真名っていうものがあるなんて聞いたことない。……つまり」
そこまでいってから、北郷は少し間をおき、息を大きくすった。
「この世界は、俺の知っている世界とは別の世界かも知れない。ここみたいな、ありえたかも知れない世界のことを、俺の世界の言葉で、パラレル・ワールド。並行世界っていうんだ。だから、俺の知っている歴史が、必ずしも当たるとは限らない。それでもいいか?」
私が男だとかいう気持ち悪い話はさておき、こいつが言っていることは確かに重要なことだった。こいつの知識を確定した出来事として理解するのと、ありえるかも知れない可能性の1つとして理解するのでは話が全然違ってくる。
(……どちらにしても、こいつの話を可能性の1つとして理解しておくのなら、決して無駄ではないわね)
そう思った私は、北郷に答えた。
「えぇ。かまわないわ」
そう答えた私を北郷はじっと見つめていた。
「……それともう一つ。聞きたいことがある」
じっと私を見つめたまま、北郷はそう聞いてきた。
「荀彧はこれから話す知識を使って何をしたいんだ?」
真剣な表情でじっと私を見つめる北郷を見て、私は少し姿勢を正した。
「私は、自分の才能を使って、この腐った世の中を変えたいの。国のために、民のために私はこの世の中を変えたいの」
昨日の野盗たちのように、自分の欲望のために他人を犠牲にするような世の中を変えたい。それを実現するためには、私一人では不可能だ。同じ志を持ったお方に仕え、その人を支えることで、私はこの世の中を変えたいと思った。
そう言い終えたあと、しばらく私を見つめていた北郷は、軽く頭をふってから苦笑した。
「……わかった」
そう答えた北郷は、すでに冷めてしまっているであろうお茶を口にしてから、ニヤっと笑った。
「後悔……するなよ?」
北郷はそう言ってから、話を始めた。
「――って、これくらいかな」
北郷は歴史の流れを一通り話し終えてから、お茶でのどを潤した。
「……赤壁での戦いに負けたせいで、曹操さまは三国を統一できなくなったのね?」
「うーん。まぁ他にも色々要因はあるんだろうけど、赤壁での敗北が一番大きかったんじゃないかと思う。三国志。あぁ、これはその時代の歴史を物語にしたやつなんだけど。その三国志でも、赤壁は一番の見せ場だしな」
「……確認するわよ?赤壁で曹操さまが負けた原因は連環の計と苦肉の計による火計。なぜその時、その策にかかってしまったかというと、東南の風が吹くことはないと思っていたから。これでいい?」
「うん。そんな感じ」
この知識を活かすためには、私自身が三国のうちどこかの勢力に属していなければならない。もし、私が乱世に乗じて国を起こしたとしたら、条件が変わってしまい、今聞いた歴史とは違う流れになってしまう。
そして、もし属するとしたら、曹操さまのところがいいと思った。あのお方は聡明で美しく、男嫌いで女性を愛すると聞いている。そんな素晴らしいお方以外に、私が仕える人物などいないと思っていた。だからこそ、曹操さまが敗れる赤壁の戦いについて、私は詳しく聞いた。
「さて、それじゃあ次に、あなたの処遇についての話をしましょうか」
私がそう言うと、北郷はすこし真剣な表情をした。
「私としては、あんたにはあまり派手な行動をしてほしくない。かといって、あんたはこの国のこと、というより、この世界のことが全然わかっていないから、目立つことをしないで勝手に生きろと言ってもそれはおそらく無理」
それに、勝手に生きろと言って、他の国にその知識を売りに行かれたら困る。
「だから、あんたにはこの町に住んでもらおうと思っているわ。住居は用意するし、生活費は侍女を通して渡すから、それで生活しなさい」
私がそう言うと、北郷は少し考え込んでから聞いてきた。
「……荀彧はどうするんだ?このあと曹操のところに仕官しに行くのか?」
「当然ね。この私がお仕えするのは曹操さまをおいていないし、私の才能を埋もれさせておくなんて、天が許してくれないわ」
私の答えを聞いてから、北郷は考え込んだ。
しばらくしてから、考えがまとまったのか北郷は顔を上げた。
「俺も……連れて行ってくれないか?」
「いやよ!なんで私が男なんか連れて、曹操さまのところに仕官しなきゃいけないのよ!」
「いや、一応用心棒というか」
「あんた、昨日相手が真剣を持ってただけでビビってたじゃない!そんなんで用心棒なんて勤まるわけないでしょう!?」
「そ、そうかもしれないけど……。あ、あれだ、未来の知識が必要になるかもしれないだろ?」
「それは今大まかな流れを聞いたからいいわ。詳しく知りすぎると、逆にそれに縛られてしまうし。それに、もし何か聞きたいことがあったら、手紙で聞くわよ。あんたはこの町に居て、侍女に読み書きを習って、時々来る手紙に返事を書けばいいの。わかった?」
北郷はなんとか反論の糸口探しているようだったけど、見つからなかったらしく、諦めたようにうなずいた。
「……わかったよ」
「そう。ならいいわ。あんたが住む家は明日手配してあげる。お金の受け渡しや、字の勉強については侍女と話し合っておくから、今日はもう休みなさい」
私はそう伝えてから、広間を出た。
次の日、約束通り北郷の住む家を手配した。
その家に北郷が住むようになるのは、北郷が侍女たちに字を習い終えてからということになり、私は数日後に曹操さまのもとに仕官するために、家を出ることにした。
~蛇足~
桂花さん家の家族設定
とりあえず僕の脳内になる設定です。とはいっても、今後、桂花さんの家族の方々が出てくる予定はありませんが……。
でも、家族設定が桂花さんの人格形成に大きくかかわってたりすると思うので、一応書きます。
桂花さんのおばあちゃん
名前は荀淑(じゅんしゅく)
荀子の子孫で第十一代目。つるぺったん。桂花さんと同じく男が嫌いで、その当時朝廷を牛耳っていた梁冀一族が、たまたま男好きで、しかも豊満なボディだったため、その行いなどを激しく批判した。そうした行いとともに、非常に有能であったため、きわめて有名で「神君」と呼ばれていた。桂花が小さいときに亡くなっている。
なお、旦那さんはおばあちゃんが若かった時から、ツンツンな荀淑さん一筋な方だった方で、その根気にまけて、おばあちゃんも結婚した。旦那さんは現在所在不明。
桂花のお母さん
名前は荀緄(じゅんこん)←「こん」は糸偏に昆
荀淑おばあちゃんが大変な男嫌いだったため、その反動でかなりの男好きになってしまった。漢の役人で尚書から済南相(諸侯国の長官)になった。桂花のお父さんに当たる男性とは大恋愛の末に結婚したが、桂花たち姉妹を産んだ後離婚。その後は、いろんな男性とあんなことや、こんなことをしたりしている。なお、おばあちゃんや桂花さんと違い、出るところは出てる。そんな母親をみて育ったため、桂花さんが男嫌いになったっていう面も少しある。
現在はお仕事で家に居ない。いろんなところを転々としていらっしゃるので、各地に現地妻ならぬ、現地夫がいる。
桂花のお姉ちゃん
名前は荀衍(じゅんしく)←「しく」は行の間にさんずい
お母さんの影響から、どちらかというと男好きになってしまった。とはいっても、乱暴な男性は嫌い。桂花さんとは仲が悪い。お母さん譲りの豊満ボディを装備している。現在は自分の運命の人を探して放浪中。
桂花の妹
名前は荀諶(じゅんしん)
どちらかというと男好きな長女と、断固男嫌いな次女による、苛烈な末妹争奪戦を経て、男好きでも男嫌いでもないノーマルに育った。ノーマルなので、荀彧お姉ちゃんとも、荀衍お姉ちゃんとも仲がいい。今は袁紹勢力に居て、麗羽に「あなたのお姉さんなら、私が登用してあげますわよ」と言われたので、たぶん無理じゃないかなぁと思いつつも、一応、荀彧お姉ちゃんを呼んだ。
案の定、お姉ちゃんは袁紹の無能さにぶちギレて、さっさと帰ってしまったけど、麗羽に振り回されてる斗詩や、その他の皆を放っておけなくて、自分は袁紹陣営に残っている優しい子。体つきは華琳様ぐらい。
って感じです。とりあえず、荀子先生は男嫌いで、その2代目は男好き、3代目はまた男嫌いって感じで、嫌い→好き→嫌い→好きって感じで移り変わってる荀家。けど、基本的に皆有能な辺りはすごい。
ついでに、その流れに乗っているので、荀淑おばあちゃんは第11代目で男嫌い。桂花さんも数えで13代目なので、男嫌いです。
ついでに言いますと、荀攸さんは桂花さんの姪っ子ですので、数えで14代目、男好きです。
荀家は基本的にその繰り返しなので、時たまイレギラーはありますが、まずは荀子から数えて何代目かを聞いて、それから接し方を変えましょう。奇数は男嫌い。偶数は男好きですので、お間違えのないように。
参考資料
『荀家の取扱説明書』 北郷一刀著 種馬書房 182年3月発行
あとがき
どうも、komanariです。
前話に多くの閲覧・コメント・支援をいただき、本当にありがとうございます。
まさか、ランキングに入るなんて思っていなかったので、王冠がついてて非常にびっくりしました。これも皆様のおかげです。ありがとうございました。
前話のコメントで、ツンとデレのバランスについてご指摘を頂いてので、できるだけツンっぽく書いたのですが、どうだったでしょうか?今後の展開で、デレ分を少しずつ増やしていければと思っていますが、桂花さんのツンデレバランスが難しくて、少し難航するかもです。
あと、今回は蛇足をつけてみたのですが、いかがだったでしょうか?特に荀家の人々を出そうと思っている訳ではないのですが、せっかく考えたので、載せてみました。お楽しみいただければ幸いです。
さて、今回の話で桂花さんが一刀君から歴史の流れを聞いてしまいました。この出来事がいずれ桂花さんを苦しめてしまうんですが、それはもっと先のお話です。
そんな感じで進んでいくお話ですが、今回も閲覧していただき、ありがとうございました。
Tweet |
|
|
173
|
21
|
追加するフォルダを選択
どうも、2話目です。
今回は蛇足がありますが、それは僕の脳内設定みたいなものなので、読んでも読まなくても大丈夫です。
あと、今回から行間を詰めてみました。もし、読みにくいようであれば、ご指摘ください。
続きを表示