彼に自分の想いは伝えた
だが、あまり成果はなかったっと白蓮は感じていた
「……北郷は結構人気あるんだな~」
あの時現れた彼女達
彼に強い好意を得るためならどんな事もしてしまう勇気
――私って本当に影薄い
グビッと酒を飲み、己の存在感を感じた
「だから言ったであろう? 無意味だと」
いつものように一緒に酒を飲む星
「……うっ」
ガクリとショックを受ける白蓮
何も変化しない
何も……
だが、白蓮は気付いてなかった
どうしてこういう結果になったのか?
どうしてこうもうまくみんなに知れたのか?
答えは簡単だ
だって、星が邪魔してもん
……しかし、そのことに全く気付かない
いやその事さえ考えない白蓮
純粋ゆえの悲観者であった
Tweet |
|
|
53
|
2
|
追加するフォルダを選択
これで終わり