この世界には動物図鑑には載ってはいない不思議な生き物がいた。人はそれをポケットモンスター、縮めてポケモンと呼んでいる。
ポケモンは人と遊び、力を貸しあい、そしてバトルで戦ったりもしている。
そして、この世界にただ一つ、最強と呼ばれている男達がいた。その名は・・・大魔神。
実況者「決まったぁぁぁーーーーっ!!!大魔神リーダージュウゴロウ!!前人未到の強さでこの決勝戦に終止符を打ちました!!流石シンオウ最強チーム、彼らの右にでるもういないのかぁ!!?」
戦いの終わりに聞こえる歓声。勝った者だけに訪れる快楽の脱力。俺は潔いままにこの場から控え室へと立ち去る。
俺の名はジュウゴロウ。若い歳で大魔神と呼ばれし最強チームのリーダーであるトレーナーだ。
俺は今、世界大会での優勝を収めてトロフィーを受け取り、俺たちのアジトであるこうてつ島で宴をしていた。
ジュウゴロウ「今日で100回連続優勝達成ってわけだな」
「100連続かぁ・・・なんだか感激ですよ会長さん」
隣で興奮している青年は、俺の親友であるサイ。クールなスタイルをしており、心優しい性格の持ち主だ。
「我輩もこのチームに入って1年、実にいい一番であった」
「ベンケイはん、今日はメイクは取らへんのでっか?いつもは清潔にしている筈じゃ・・・」
体が大きく歌舞伎のメイクをした男はベンケイと名乗り、それに質問したのは痩せ姿で紫の服を着たエビスと名乗る男だ。
ジュウゴロウ「言われてみれば、ベンケイにしては珍しいことだな」
ベンケイ「宴と言わせればでこざいますよ会長殿」
ジュウゴロウ「ああ、なるほどな。せっかくだし見せてもらってもいいか」
「僕、歌舞伎を見るの初めてなんです!」
同意するのは、12歳の歳をした少年、バルトだ。
弁慶はその期待に答え、専用の音楽を流すと長い棒を持ちながら躍り出る。
太鼓、堤、さまざまな音にあわせて足をダンダンと踏み、最後のキメを俺たちに見せてくれる。拍手は勿論あがった。
ジュウゴロウ「天晴れだ」
サイ「日本一、てねっ!」
サイはウインクをする。
それから何時間は経ったのか、宴の際に酒を飲んでいた俺達は深い眠りについていた。
が・・・
それが1つの奇妙なことが起きる前触れだった・・・
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ポケットモンスターの世界に住むトレーナー達が幻想郷へやってくる不思議な物語。