事件発生から数分後。
ジャンピーたち4人は現場周辺にたどり着いた!
「あ!ナツミさん!!」
巨大な渦の前で途方に暮れていたナツミを発見したのはジャンピーだった!
すぐにホッピーがナツミに尋ねる。
「ナツミ!いったい何があったの!?…猛烈な渦で…入ることができない?」
そうしている間にも潮の流れは瑠美を翻弄していく!!
「…何があったかしらないけど黙ってみてるホッピー様じゃないわ!一番乗り、いっくわよー!!」
「あ、ちょっと、やみくもに飛び出していくのは…」
リフティの制止も聞かず飛び出していくホッピーだが、さらに強くなった潮の流れに弾き飛ばされてしまう!!
「うひゃぁ!?め、目が回る…なんなのよもぉ~!!」
「まるで、私たちが来るのを拒むかのような…」
「まさか幽霊船の主…海賊の怨霊が僕たちのことを近づけまいとしてるんじゃ」
と、なにやらわけのわからないことを言い出すジャンピー。
「あーのーね。怨霊とかそんなバカな話があるわけないでしょ!」
「でも現にこの世界、幽霊はいるじゃないですか」
「うっ!?」
その話に割って入るファスティ。
「二人とも漫才は後だ!まずはあの潮の流れを何とかしないと…」
まさにその時だった。レスキュー隊の周りに、シャチの群れがやってきたのだ!
「…きゃ!?野生のシャチまで出るなんて聞いてないですよ~~!?」
「待てリフティ。俺が話をしてみよう」
「え!?ファスティ先輩…シャチ語わかるんですか!?」
「うん、実はな。ちょっと待っててくれ」
ファスティはシャチの群れと話を始めた。
「何かわかりましたか?」
「ああ…助け出す方法がわかったぞ!ジャンピー、俺と一緒に来てくれ!」
「は、はいっ!!」
目の前の渦に向かい飛び出すジャンピーとファスティ!
脚部のハイドロモーターをフル回転させて一直線だ!!
「いいか、あいつらから聞いたアドバイスだ。無理に流れに突っ込んでいこうとすると弾き飛ばされる!
なら流れに逆らわず、流れを利用して飛び込むんだ!そうすれば渦の内側に入ることができるはずだ!!」
「す、すごいです~!ファスティ先輩とジャンピーさんが流れの中に…」
「そうか…ファスティがシャチの群れと話していたのは…そういうことだったのね!!」
かくして、間一髪のところで瑠美のもとにたどり着いたファスティとジャンピー。
「瑠美!無事か!?」
「瑠美さん!!」
「ファスティ…ジャンピー…?」
「しっかりするんだ!大丈夫か?」
「ええ、そこのマストにしっかりつかまってたから…」
「とにかく脱出するぞ!瑠美、ジャンピーの背中につかまれ」
「さ、はやく脱出しましょう!」
「うん!!」
そうして渦の中から脱出しようとした、その次の瞬間だった!!
「うわぁーっ!!!」
「な…何!?巨大なタコ型のロボット!?」
「そうか!…あの荒れ狂う潮の流れを生み出した犯人はこいつだったのか!!」
どうする!?どうなる!?アクアプラネット!!
続く!!
Tweet |
|
|
1
|
1
|
追加するフォルダを選択
Nさんからのリレー小説。
本当は前後編のつもりだったんだけど…
なんか湧いてきたのでもう一話引っ張ります!というわけでこれは中編!
後編はもう少しお待ちを。
続きを表示