No.1001565

ぷにドル!#2

赤城まやさん

Aパート「誘う。」
宮井の提案で人数を増やすことにしたまやと美森。美森は2つ後輩の豊根榛名を、まやは同級生の梶山皐月を誘うが…
Bパート「甘いお菓子。」
実里先生のもと、ケーキ作りに挑戦するアイドル達。
きちんとケーキを作れるだろうか…(西条さんもでるよ!)

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2019-08-11 22:08:24 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:816   閲覧ユーザー数:807

Aパート「誘おう。」

焼き肉屋で3人が話し合った結果、「料理を出し、癒しをプレゼントするアイドル」を目指すことになった。

その次の日の午後だった。

「さぁ~て…何しよう。」

まやは後ろに手をつき、足を延ばして座る。

「宮井さんがいませんが…ダンスの練習をしましょうか。」

「そうだね!まずはダンスで足を鍛えないと…」

まやと美森は私服からダンスレッスン用の服に着替える。

「ふぅ…ぽよんぽよん~」

「まやさん、またぽっちゃりしましたね。」

「そ、そうかなぁ~」

まやは自分のお腹を見つめる。

「でも、成長はいいことですよ。」

「あ、ありがとう~ 美森さんも少し成長したね~」

まやは美森のお腹を触る。

「んん…///まやさん…///」

「かわいいねぇ~美森さん…///」

ちょっとじゃれたあと、ダンスレッスン用の服に着替えた。

「さ、さて…ダンス練習の前に準備運動をしましょう」

「おー!」

「1・2・3・4!」

「5・6・7・8!」

「1・2・3・4!」

「5・6・7・8!」

「では、ダンス練習しましょうか。」

美森はタブレット端末を手に持ち、PDF形式で保存した文章を見る。

「まずは、ステップですね。こんな感じです。まやさんもやってみてください。」

「こ、こう?」

まやと美森が踊るたび、2人の大きなお腹が揺れる。

ぷよんぷよん…ぷよんぷよん…

たぷぷん…たぷぷん…

「ふぅ…ふぅ…あとは…」

「これとかかなぁ~」

「この踊りはいろんなところに使えるかもしれませんね!」

この後、まやと美森は1時間ダンスの練習を行った。

 

ドアの方から誰かが階段を上る音が聞こえる。

「ごめんな、遅れてしまって…」

「あら宮井さん、こんばんは。」

「こんばんは~」

「あぁ、こんばんは…すまんな…残業してて…」

宮井は少し疲れた表情で話す。

「いいえ、大丈夫ですよ♪」

美森はキリっと元気よく返す。

「大丈夫だよ~!」

まやは明るく元気よく返す。

「あぁ、ありがとう…あっ、そういえばダンスレッスンは…」

「もう終わりました。えっと、この技とこの技、あとこの技を練習しました!」

美森は宮井にタブレット端末を見せる。

「ほうほう…なるほどね…これなら、どこでも優雅に踊れるかもな…♪」

「は、はい!」

「えらいな二人とも…!そういえば、アイドルは2人のままがいいか?それとも増やした方がいいか?」

「うーん…」

「そうですね…」

まやと美森はそのことについて少し迷っていた。

「2人でもアイドルをやっている方々もいますが…」

「結論とか出したいときに3人だとね…まあ…大人の宮井さんがいるけど…」

「やはり、増やしましょう。」

「そうだね…!」

まやと美森は結論を宮井に伝えた。

「わかった。じゃあ、再来週の水曜日までに新しいメンバーを連れてきてほしい。」

「は、はい!」

「私も会社内で新しいメンバーを探すからな。」

「わかりました!」

「わかった~」

「じゃあ、今日も遅いし終わろうか。気をつけて帰りなさいね。」

「わかりました、ありがとうございます。」

美森は丁寧に頭を下げた。

「うん、ありがとう~」

まやは元気よく頭を下げた。

 

次の日、まやは梶山に話しかけていた。

「ねぇねぇ、梶山さん」

「ん?なぁに?まやちゃん。」

「一緒にアイドル…やらない?」

梶山はちょっと困惑している。

「え、えっと…私と…?」

「う、うん…ダメかな…?」

「一回、家に帰ってから考えてもいいかな…?」

「う、うん…」

「誘ってくれてありがとうね。」

そう言って梶山は次の教室に向かった。

 

一方そのころ、美森は豊根に話しかけていた。

「豊根ちゃん。」

「は、はい!美森さん!」

「一緒にアイドルやりませんか?」

「はい、美森さんと一緒ならもちろんやります!」

「わかりました!」

豊根は笑顔で美森さんと違う教室へ向かった。

 

「まやさん。」

「ん、なぁに~?」

「梶山さんの獲得交渉は…順調ですか?」

まやは少し暗い顔をする。

「う~ん、一回家で考えてくるって。」

「そ、そうなのですね。」

「美森さんはどう?」

「はい、順調ですよ…♪」

「す、すごいね…♪」

美森はまやの気持ちを察したのか、隣に座り、背中を撫ぜる。

「大丈夫ですよ。まやさん、頑張ったのですもの。」

「あ、ありがとう…」

「ふふっ、まやさんは少し頑張りすぎです。」

そういうと美森は両手を広げた。

「私に…甘えてもいいですよ♪」

「あ、ありがとう…」

むにゅ…むにゅ…

美森の体はいつも以上に柔らかく、温かかった…

その後、梶山は家族の意見を聞いて、自分で考えアイドルになったのであった…

Bパート「甘いお菓子。」

新しく入った豊根と梶山はトレーニングルームに入る。

「「お邪魔します…」」

「あれ、誰もいないね…」

「そうですね…準備中なのでしょうか…」

梶山はドアの前で立ち止まり、豊根は部屋を回る。

「榛名ちゃん、もの壊さないようにね…」

「だ、大丈夫です!」

すると、階段の方から誰かが歩いてくる音が聞こえる…

「あら、あなたたちはだれ?」

「わ、私は梶山皐月です!好きな食べ物はチョコレートパフェです!」

梶山は照れながらも元気に自己紹介する。

「私は豊根榛名です。えっと、趣味は果物を栽培して、収穫することです!」

豊根は流暢に自己紹介をする

「あぁ、よろしくね。わたしは宮井よ。」

「「はい!よろしくお願いします!」」

梶山と豊根は元気よく挨拶をする。

 

「こんにちは、宮井さん。あら、豊根ちゃんと梶山さん…来てくれたのですね!」

「こんにちは~!」

美森とまやが挨拶をする。

「こんにちは、まずは…2人ともありがとう。おかげで賑やかで楽しいぷにドル活動になりそうだ。」

「いえいえ、わたしも賑やかで楽しいほうが大好きなので…」

「私も大好きぃ~」

少し間をおいて、美森が宮井に質問する。

「あっ、そういえば…今日は何をするのですか?紙には「料理教室」って書いてますが…」

「今日は特別講師を呼んでるからな。」

「特別講師…!誰でしょうか…?」

豊根も会話に参加する。

「すごく料理が上手な講師よ♪」

「へぇ…誰だろう…?美森さんは誰だと思います?」

「誰でしょう…大学のサークルだと…福田さんとか…?」

「まやさんは?」

「えっと…料理が上手な人ね…長川ちゃんとか?」

「なるほどね~」

「豊根ちゃんは誰だと思いますか?」

美森が豊根に質問をする。

「えっと…梶山さんとか…」

「えっ、私!?」

梶山は名前を急に出され、驚いた。。

「は、はい!」

「私じゃないよ~」

「そうかぁ…うーん…誰だろう…」

宮井と美森、豊根が料理教室の講師の先生に話していると、講師の先生がやってきた。

「こ、こんにちは~」

「お、おかあさん!」

講師の先生は美森のお母さん、豊原実里だった。

「あら、美森ちゃん。」

「講師の先生はお母さんだったのですね。」

「そうですよ、美森ちゃんがアイドルをやってますって言ったので、私にも何かお手伝いしたいなと思いまして…宮井さんに聞いたら「料理をだし、癒しをプレゼントするアイドルを目指してます」って言われて、料理ならお手伝いできるかしらって思って、料理教室の講師になったの。」

「そうなのですね…♪」

「はい、そうですよ♪」

実里先生は時計を見て、ハッと少し驚き…

「じゃあ、始めましょうか。」

 

実里先生はエプロンを着る。

「お~い、はじめるぞ~」

「始めますよ~」

宮井と美森が呼びかけるとまやと梶山、豊根は急いでキッチンの前に立つ。

「では、よろしくお願いします!」

「「「よろしくお願いします!」」」

美森が号令をかけると、まやと梶山、豊根も元気よく挨拶をする。

「では、今日はショートケーキを作りましょう。まずは皆さん、エプロンに着替えてください」

「「「「はい!」」」」

みんなはエプロンに着替え、キッチンの中に入る

「えっと…皆さんはそっちの調理場です…こっちは危ないので…」

「はい!」

みんなは、自分の調理場に向かう。

「さて、まずは材料を確認してくれるかしら。えっと、小麦粉と上白糖、卵と牛乳、バターとブランデーは机の上に置いてあるかしら?」

「えっと、はいあります。」

「うん、あるよ~」

「これとこれ…はい!あります。」

「これはどこでとれるんだろう…へぇ…岐阜県産かあ~」

「豊根ちゃん…?」

実里先生が名前を呼ぶと、豊根はハッと驚く。

「は、はい!あります!」

「では、作りましょう。まずは小麦粉をふるいにかけてください。」

「えっと、こんな感じですか?」

「はい、そんな感じです…♪」

 

「ふるいにかける…って?」

梶山はまやに聞いていた。

「えっと、こうするんだよ~」

まやは梶山の小麦粉をふるいにかける。

「なるほど…これをふるいにかけるっていうんだね~」

「そうそう♪」梶山さんもやってみて♪」

「うん、こ…こうかな…」

「そんな感じ~」

「あ、ありがとう~」

梶山さんは笑顔でお礼を言う。

 

「私がオーブン180度に温めておくので、次の工程に行きましょう。」

「「「「はい!」」」」

「型に合わせてオーブンシートを貼ってください。」

「わかりました!」

 

この後、混ぜたり、温めたりしてメレンゲを作った。

「そして、できたものがこちらです。」

「短縮してませんよ。」

「このメレンゲには気持ちが…?」

「は、入ってますよ!」

美森がボケて、実里先生が突っ込む。

その姿が何ともほっこりするというか何というか…

その後も混ぜたり、混ぜたり、混ぜたりした。

「さて、生地ができましたし…型に生地を流し込んでください。その後に平らなところでトントンと叩いてください。」

どろどろ…とんとん…

どろどろ…とんとん…

「皆さん、お上手ですね…♪」

「あ、ありがとうございます!」

「ありがとう~」

4人は元気よく挨拶する。

その後、煮立てる。

「えっと…スポンジを3枚にスライスして、シロップを塗りましょう。」

「ぬりぬり…」

「切るの難しい…」

「手伝いましょうか?」

「あ、ありがとうございます…」

実里先生が梶山のスポンジを3枚にスライスする。

「き、綺麗…ありがとうございます…♪」

「大丈夫よ。いっぱい先生を頼って良いですからね♪」

「は、はい!」

 

「では、そのスポンジの皿に名前シールがあるか確認して、冷蔵庫にいれてください。」

「あっ、名前シールがないです…」

「豊根ちゃん、すみません…はい、どうぞ。」

実里先生は豊根ちゃんのもとへ行き、やさしく丁寧に渡す。

それはまるで…メイドさんのようだ。

「では、1日寝かせるので、今日の講義はここまでです。お疲れ様でした」

「「「「ありがとうございました!」」」」

 

次の日の午後…

「さて、皆さん。できましたよ!」

実里先生はみんなにスポンジがのった皿を渡す。

「おぉ~できてますね!」

「お菓子作り、楽しかったです!」

「ま、まだ終わってませんよ…!このスポンジにデコレーションをしないと…」

「そ、そうでしたね!」

4人はスポンジに生クリームを塗り、イチゴやチョコレートなどをデコレーションする。

「「「「できました~!」」」」

「あら、かわいくデコレーションしましたね!皆さん、お上手です!では、いただきましょう。宮井さんもです♪」

「うん、いただこうか…♪」

「では、いただきます!」

「「「「「いただきます」」」」」

「おいしいですね…♪」

「うん!おいしい~」

「私でもこんなにおいしい料理が…つくれるなんて!」

梶山は自分の隠れて才能にびっくりしていた。

こうして、少しずつ成長していくのであった。

「実里先生、2日間ありがとうございました!」

「「「ありがとうございました!」」」

4人はお辞儀をする。

「ありがとうございました。私も皆さんとお料理ができて、楽しかったです!」

4人のアイドルの卵は少しずつ、一歩ずつ成長していくのであった。

 

お料理教室が終わった後、宮井は実里先生と話をしていた。

「本日はありがとうございました。」

「いえいえ、こちらこそ皆さんと料理ができて楽しかったです。」

「また、お越しくださいね。」

「はい、また来ます。次は宮井さんも一緒に作りましょうね。」

「いいのですか…?」

「もちろんです、料理は大人数で作った方が楽しいですから♪」

「わかりました!」

宮井は深くお辞儀をした。

 

「西条ちゃん!」

「なんですか?宮井さん。ストッキングは履いてませんし、脱ぎたてのをカバンにも入れてませんよ。」

「そ、そんなことするわけないじゃん!」

「汗びっしょりのうちを見て、なんて言ってましたっけ?」

「えっと、タオル上げるよ。だと思うわ。」

「違います。うちの近くに来て、ストッキングが欲しい!脱ぎたての!って。」

「い、言ったかしら…」

「動揺が見えてますよ。」

「うぅ…」

宮井は少し縮こまる。

「で、その箱は何ですか?」

「あっ、そうそう!今日ね、実里先生と美森ちゃん、まやちゃんと皐月ちゃんと榛名ちゃんがケーキを作ったから、西条さんにもおすそわけしようかなってね!」

「おいしそうなケーキですね、いただきます。」

西条さんはケーキを食べる。

「このケーキ、美味しいですね!みんな料理上手なんですね!」

その後、西条さんはケーキを完食し、お礼に後日、たこ焼きを作ってあげると宮井に伝えたのであった…

 

 

 


 
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