プロローグ
真夜中の森。
満月が雲に覆われていて森は、薄暗い嫌な明るさを保っている。
その空間。その時間。
愚者は聖者の俺に馬乗りになりながら言う。
「貴様は俺のパーティ(旅仲間)になるか?」
愚者は右手にある槍の刃を俺に向けた。
俺は歯を小刻みに震えさせる事しかできなかった。
そして愚者はまた口を開く。
「答えは『はい』か? それとも『はい』か?」
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主人公フレイルは幼いころに国の圧力で両親を失いながらも、剣術等の師匠グミエルと共に強く生きる。そして旅に出てしばらく。立ち寄ったグレゴール帝国で見知らぬ女からグミエルの死を告げられる。悲しみに打ち砕かれるグミエルだがその女が言う「神殺し」という儀式を行うと何でも願いがかなうというのだが・・・。