まずは、丸坊主の状態から描いていきます。
いきなり髪を描きはじめるよりも坊主に髪を乗せていく方が、
全体のバランスを取りやすいのです。
髪というのは意外とボリュームがあるので、頭皮からすこし間を空け、
頭の形に沿うように描きましょう。
定番的なコツですが、それだけに効果はあります。
「髪の中に頭がある」ことを意識せずに描いてしまうと、
頭が短くなったり、逆に長く伸びて見えてしまいますので、ご注意を!
髪の流れが不自然になる、どう線を引いたらいいのかわからない、といった場合は、「布ヘルメット」を利用するといいでしょう。
まずは、①のように、布でできたヘルメットのようなものを描きます。
② 頭頂部から髪のスソに向けて大まかに流れを描いていき、
③ 髪の束を細かく分ける。
面倒なようですが、一度この方法を試してみてください。
安定して自然な流れが作れるようになりますよ。
毛束を描くときのポイントは、
① 図のように大きな束を描いてから、
② 左右に細かく分けること。
大小3束が1セットになるように描いていくと、いい感じになります。
このセットをいくつも貼り付け、組み合わせていくイメージです。
キャライラストでは、顔で立体感を出すのは難しいですよね。そこで、髪の毛を利用して奥行きを表現していきましょう。
等間隔の縦線が入った紙を丸めて筒状にした場合、奥側になるほど縦線の間隔が狭まりますね。
髪の毛についても、これと同じです。手前にある毛束は太めに、奥にある毛束は細めに描いていくと、立体感が出てきます。
髪の彩色についても、ざっくり見ておきましょう。
塗りがはみ出さないように、髪レイヤーの上に「新規レイヤー」を作成し、
「下のレイヤーでクリッピング」を選んでから彩色してください。
下塗りで、前髪&後ろ髪それぞれに、基本の色が流し込んである前提で進めます。
なお、彩色に使ったツールは『SAI』です。
① まず「エアブラシ」で、ぼんやりと |
② 「マーカー」で影を入れます。 |
③ 「水彩筆」を主に使い、髪の流れを作ります。 |
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④ メリハリを付けるため、さらに濃い影を |
⑤ “天使の輪”部分と、髪が大きく曲がった |
⑥ 後ろ髪は、寒色系の混じった濃い目の色で |
⑦ 仕上げに、遊び毛や周囲からの反射光 |
塗りについてはかなり簡略化して紹介しました。
「エアブラシ」「マーカー」「水彩筆」を使い分けて、だんだんと濃い色を付けていくという手順ですね。
『新・萌え絵の教科書』ではもっと詳細に触れていますので、興味があればぜひ。
髪を美しく見せるポイントは、メリハリと立体感です。
塗る際は、大きい影と小さい影を組み合わせて、メリハリを付けることを意識してください。
また前髪と後ろ髪を塗り分けて、立体感を出すことも重要です。
それからやはり、ハイライトの“天使の輪”。目立つ部分なので、綺麗に入れてあげましょう。
それでは、今回の特別講座はここまで! 皆さんの練習のお役に立てると幸いです!
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